GWが始まろうと終わろうと関係なくてんやわんやの毎日ですが、前に映画館に赴いてから9日、そろそろ禁断症状が出て来ました――そうでなくとも先週土曜日の空振りがけっこう痛かったので、今日は土曜日の雪辱を果たすために新宿へ……またしても天気は荒れ模様なので、当然のように電車での移動です。
シネマート新宿にて鑑賞したのは、“香港のスピルバーグ”と称されながらも近年は低迷していた感のあるツイ・ハーク監督がこれによって復活を遂げた、と言われる、中国にかつて実在した人物をモデルとした“名探偵”の奇想天外な活躍を描いた『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』(TWIN配給)。スタッフもキャストも題材でさえも、最近の私の好きなところばっかり突いているので、無茶苦茶愉しみにしていたのです。
実に期待通りの大作映画。それほど深みはないし、犯行の手段は空想的、プロットもあちこち雑なんですが、それでも複雑な構造で観る側をギリギリまで翻弄し、絶えず大きくなっていく見せ場で最後まで牽引してしまう。ワイヤー主体のアクションにCGを多用した映像が持つ“非現実的”な魅力をよく活かした、実の詰まったエンタテインメントでした。個人的には『捜査官X』のほうが好きなんですが、これも充分すぎるくらい愉しかった。
鑑賞後、駅前のヨドバシカメラでノートパソコン用のキャリーバッグを購入してから帰宅。何せ中身よりも外装が大事なハードですから、ちゃんと保護するためのものがないとおちおち安心して持ち出せませんから……。ちなみに陽気のほうは、映画を観ているあいだにすっかり落ち着いてました。先日の強風で折りたたみ傘が使用不能になっているため、普通の傘を提げてきたんですが、見事に使わずじまい。
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