映画渉猟、正式再開。

 感想どころか現物を観ることも1週間以上控えていて、いい加減我慢出来なくなってきたので、本日より劇場詣でも再開です。

 久々の鑑賞として訪れたのは、ユナイテッド・シネマ豊洲――なんでここにしたのかというと、同時に運動不足解消もしたかったので、比較的距離のあるところを選んだのです。遂に予想気温が30度に達したなか、汗を掻き掻き自転車にて豊洲へ。

 作品は、ジョニー・デップが親交のあったハンター・S・トンプソンの小説を自ら製作・主演を担当して実写映画化したラム・ダイアリー』(Showgate配給)。この作品、本当に昔からデップが映画化に意欲を燃やしていて、実は最初の頃はベニチオ・デル・トロが監督を担当する、という話が出ていたため、それでずーっと気にしていたのです。けっきょくデル・トロは関わらなかったようですが、それでも楽しみだったので、他の観たい作品をあとまわしにして鑑賞。

 ……うん、雰囲気はあるし興味深いんですが、どうもいまひとつ惹かれない。ハンター・S・トンプソン自身の経験が土台になっていると思しい物語は破天荒ながら説得力はありますし、確かにひとりのジャーナリストの誕生としてはあり得そうなんですが、どうも共感も理解もしづらい。誰がどんな悪事をしていたのか、というのが不明瞭ですし、主人公自身けっきょくは何も出来ていないからでしょう。その過程は面白いんですが、終わってみても「……で?」という気分になってしまう。熱意は感じられるけど、傑作になるためにはもうひとつ、骨が必要だった気がします。

 今日は出先でお店に寄って昼食を摂るつもりが、母が父の分を用意するついでに弁当を作ってくれていたので、せっかくだから、と携帯して出かけ、ららぽーとに隣接する広場の木陰で食べました。……意外と気分が良かった。暑いとはいえすぐ目の前に海があるのでいい風が吹いていますし、木を取り巻くように設置したベンチと机なので、程良く木陰にもなっている。陽気のいいうちはここで食事するのもいーんではないか、と思いました。本当に。

 帰途、諸々買い物をしたりしたため、家に辿り着くのにかなり時間を費やしてしまいました。夕方に電話がかかってきたこともあって、あまり仮眠の時間が取れず、案の定、現在かなーり眠いです……ひと仕事片づいたとは言い条、すぐに次に着手せねばならず、諸事情から金曜日までに少しまとめておく必要もあるので、あっさりと休めません。でも、やっぱり何だかんだで私は映画館に行くべきだと痛感しました――気分はすっきりしてるもの。

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