ヒロインが強すぎる2本立て。

 普段から割引で1000円にて鑑賞出来るので、混雑するファーストデイは避けるようにしていましたが、近ごろは、窓口を介さなくても1000円で買える日だ、と認識を変え、予め自宅にてネットで押さえて購入して足を運ぶようになってます。今日は今日で、観たいものも溜まっていたので、朝に1本、ネットカフェで休憩を取ってからもう1本、の変則ハシゴで鑑賞することに。

 しかし、正直なところ、朝までヒヤヒヤしてました。超大型の台風が日本上陸、しかも1日朝に関東を通過の見込み、なんて予報が出ていましたから、六本木ヒルズのビル風でまた傘を1本潰さなきゃ駄目かも、という覚悟まで決めていたんですが、蓋を開けてみると昨晩のうちに通り過ぎ、朝にはほぼ快晴、風もさほど強くない。電車での移動を半ば決めていましたが、運動は出来るときにしておかないと、の精神で自転車にてお出かけ。

 というわけで10時ちょっと前くらいに六本木入りし、まず鑑賞した1本目は、スティーヴン・ソダーバーグ監督が女子格闘技選手ジーナ・カラーノを主演に招いて描くスパイ・アクションエージェント・マロリー』(PHANTOM FILM配給)

 私がソダーバーグ監督のスタイルにけっこう心酔しているせいもあるのでしょうが、『ホーン・レガシー』よりこっちのほうがクオリティが高いように思いました。決して緻密ではないもののサスペンスがありますし、アクションは派手ではないけれど力強く、ストーリーとうまく結びついている。登場人物にプロフェッショナルを感じるのも大きな違い。青臭い使命感に燃えているわけでも単純な復讐心や生存本能に駆られているわけでもなく、プライドを誇示しつつも打算を示すあたりの匙加減がクール。如何にもソダーバーグ監督らしいアクション映画でした。

 このところ昼間に六本木を訪れることがなくご無沙汰だったうどん屋にて昼食を摂り、毎度のネットカフェにて休憩……だいぶ慣れてきて、軽く眠ることも出来るようになりましたが、ここも少し間を空けていたら、“所轄警察署の指導により、個室内での飲食はお断り致します”という注意書きが出ていた。でも、“店外から持ち込んだ品物は召しあがれます”と添え書きがしてあり、受付の方に訊ねると、利用者が自由に飲めるドリンクは持ち込み可能、店内で売っている食事やお菓子の類だけは持ち込めないんだそうで。……なんでしょう、その中途半端な規則。

 休憩のあと、また六本木ヒルズに戻って本日2本目。カプコンの大ヒットゲームを元に、ポール・W・S・アンダーソン監督が展開するSFホラー・アクションシリーズ第5弾バイオハザードV:リトリビューション(3D・字幕)』(Sony Pictures Entertainment配給)。本当は公開直後に観るつもりでしたが、何だかんだでこんなにずれ込んでしまいました。ヒットしているのでまだ上映は続くでしょうが、早めに押さえておこう、と。

 ストーリーはハチャメチャですが、しかしゲーム的な面白さはありますし、全体的に目的がはっきりしている分、前作よりずいぶん完成度は上がった、という印象を受けます。3D効果を過剰に押し出さなくなり、自然に描いているのも好感が持てますし、何より肉弾戦の迫力が素晴らしい。“日本”で爆発感染に遭遇した直後のミラ=アリス無双のシークエンスはかなり興奮しました。直前に観た『エージェント・マロリー』との極端な姿勢の違いも興味深い。

 その気になればもう1本はハシゴ出来たのですが、作業も溜まっているので、2本で大人しく帰宅。そして帰る道すがら、iPhoneでメールを確認していたら、今週もう1回六本木で映画を観ることが確定してしまいました。

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