昨日の夜、みっちり映画を観たあとだというのに、夜が明けるとまたしても映画鑑賞にお出かけ。……初日封切り日だからなんですが、しかし初回が9時10分、という早さだったので、いつもより1時間ほど早めに起床しました。お陰で、正直なところ鑑賞中も眠かった……。
TOHOシネマズ日劇にて鑑賞したのは、あまりにも著名なミュージカル作品を、『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督、ヒュー・ジャックマンら豪華キャストで映画化した『レ・ミゼラブル』(東宝東和配給)。超有名作なのに、原作小説にもミュージカル版にも触れたことがなく、今回が初体験です。そのほうが純粋に楽しめるだろうから、と思い、今回も予習はしませんでした。
……なるほど、ドラマとしての壮大さ、心を揺さぶるモチーフをこれでもかと詰めこんだ豊潤さ、そして音楽の素晴らしさは、長年に亘って支持されてきたのも頷ける。はまり役揃いの俳優陣も、撮影時に歌唱する、というありそうでなかった撮り方も奏功して魂の入った熱演が伝わってくる。なのですが、どうも編集の仕方が悪いのか、平板なのが気にかかります。ときどきあるのですが、盛り上がりは凄いのに、盛り上がり方にメリハリがないから、インパクトに欠いてしまっている。前作『英国王のスピーチ』もそうでしたが、私はトム・フーパーという監督、決してそんなに巧くないと思うのです。たぶんプロデュースの才能はあるのですが、監督としてはもうひとつ足りないんじゃないかと……と辛辣なことを呟きつつも、重量級の傑作であることは否定しない。クライマックスではあちらこちらから啜り泣きが聞こえ、エンドロールのところで拍手が起きたのも当然だと思う。
帰宅後、どーにも眠かったのでいつもより長めに睡眠を取るつもりで横になりましたが、けっきょく普段とそれほど違わない時間で起床、夕方から用事で出かけたのですが、ふたたび家に帰った辺りで、非常に気分が悪くなった。夕食は量を受け付けられず半分ほどでギブアップ、どんどん喉が痛くなってきて、起きているのも辛い。何とか鑑賞当日にアップしたい、と一所懸命『レ・ミゼラブル』の感想を残り少しのところまで仕上げたのに、どーしても耐えられずに、日付が変わる直前に就寝したのでありました……。
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