昨日に続いて、封切り作品を鑑賞するため、今回は西新井へ――その気になれば2本立て続けでもいけたんですが、そうすると個人的には愛着のある西新井への今年最初の訪問が遅くなってしまうので、あえて2日連続にするほうを選択したのです。
鑑賞したのは、『BRICK ブリック』のライアン・ジョンソン監督とジョセフ・ゴードン=レヴィットのコンビがブルース・ウィリスらを招いて、従来と異なる切り口でタイムトリップを描いたSFスリラー『LOOPER/ルーパー』(GAGA配給)。ゴードン=レヴィットがブルースの若い頃を演じる、という情報だけで観る気満々でした。
革新的、と呼ぶには基本的な題材は有り体なんですが、その扱いが実に堂に入っています。承知の上でパラドックスを無視するしたたかさで、ルールを徹底し、その枠の中で見事にサスペンスに満ちたドラマを仕立てている。終わり方の予想はなんとなくついたとしても、この道筋の巧妙さには舌を巻くほかありません。手垢の付いた題材でも、充分にオリジナリティを発揮できる、という好例。これは良かった。
鑑賞後はえっちらおっちら、行きつけの蕎麦屋まで赴いて、今年最初のご挨拶。……今年はもーちょっと頻繁にお邪魔できるといーんですが。
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