レンタルDVD鑑賞日記その347。

 きょうは封切りを観に行くつもりでしたが、だいぶ悩んだ挙句、どうも最近の疲れが充分に抜けきっていない、と感じたので、自宅でのんびりするほうを選びました。夕方までひたすら寝て過ごしたのち、借りたメディアを鑑賞して、欲求不満も解消した次第。

  • 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊』(Prime WAVE)

 こちらは昨日鑑賞したのですが、映画感想もあったので先送りにしたもの。シリーズ第2巻は、ホラーではお馴染みの廃墟潜入から始まるエピソード。とある廃墟に潜入したふた組のカップルが撮影した、震える幽霊の映像。その正体を探る工藤たちスタッフは、撮影者のひとりがその背後に関わっていることを知る……。

 なんとなく、白石監督がこれで何をやりたいのか解ってきました。その考え方や話運びは個人的にすごーく好感が持てるんですが、果たして普通の視聴者が解ってくれるかどうかは謎。実際、私は面白いと思うんですが、基本的に“怖い”とは感じないのよね。とりわけ今回のエピソードは、多くを敢えて謎のまま残していく手法を選んでいるのですから尚更です。

 絶対これは放り出しっぱなしだろうな、という布石も多々ある一方、既に観ている第4巻の内容からして、シリーズとしての布石だ、と解るものも幾つかあって、興味深いんですが……現時点で第5巻の予定が見当たらないのが気になる。ともあれ、引き続き第3巻も鑑賞します。

 本日鑑賞したのはこちらです。クリント・イーストウッド渉猟の一環、1993年の作品。かつてケネディ大統領暗殺を防ぎ損ねたヴェテランのシークレット・サービスと、新たな大統領暗殺を予告する男との戦いを描くサスペンス。

 大変に堅実な娯楽作。ストーリー展開はほとんど定石通りながら、それがすべて完璧に決まっている。堂々たる主人公に、マルコヴィッチ演じる得体の知れない犯人、謎を追いながらも繰り返す失敗に悲劇、そしてクライマックスの息詰まる逆転劇。これ以降『人生の特等席』までイーストウッドは他人の映画にまったく出演していなかったり、他方でそのフィルモグラフィにおいて数少ないマルパソが製作にクレジットされていない作品でもあったり、と実に特異な位置づけなのですが、そういうことを気にさせない、純然たるエンタテインメントの秀作でした。

 次のイーストウッド渉猟は『パーフェクト・ワールド』です。これはイーストウッドのフィルモグラフィにおいてもさることながら、私個人としてもけっこう重要な作品だったりしますが、詳しいことはちゃんと再鑑賞したあと、感想で触れることにします。

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