昨日も記したとおり、今日は観る作品のチケットを既に確保してあります。天気予報を睨んで、自転車で行動できそうな最後の日、ということを考慮しての行動でした――が、夕方になってにわかに、文字通り雲行きが怪しくなってきた。空がいまにも泣き出しそうな有様となり、湿度も非常に高い。出かける頃合いには小さな雨粒がぱらぱらと落ちてきて、もしチケットを確保していなければ、迷わず外出を止めるような状況。しかし、何度も言うようにチケットはもう購入しており、しかも上映作品そのものはもう手許に映像ソフトがあるので、大人しく自宅にて鑑賞する、というのも一手ではある。ギリギリまで悩み、もういちどネットの天気予報サイトでピンポイントの予想を確かめ、出かけている時間帯に雨のマークがまったく見当たらないことを確かめると、意を決して自転車にまたがりました。
前置きが長引きましたが、そんなわけで昨日と同じくTOHOシネマズ西新井にて鑑賞したのは、リドリー・スコット監督によるSFホラーである第1作をジェームズ・キャメロン監督が引き継ぎ、ホラーよりサヴァイヴァル・アクションの面を強調して描き出した、伝説のシリーズ第2作『エイリアン2 完全版』(Hollywood Classics配給)。第1作と併せて、デジタルリマスター版を連続上映する企画なのです。『プロメテウス』公開時にリリースされた、4部作セットを持っているのですが、なかなか観るタイミングがなく、ちゃんと全篇通して鑑賞したのはこれが初めてです。
さすがキャメロン監督、ホラー要素はばっさり落とされていますが、しかし面白さは圧倒的。全篇に漲る緊迫感と、環境を活かしたアクション描写が見事です。人物関係が新たな危険やドラマに繋がっていく手管も堂に入っていて、キャメロン監督はこれが長篇3作目ですが既に巨匠の貫禄さえ感じさせる。……それにしても、2作目までスクリーンで観てしまうと、残る2作も映像ソフトではなく、スクリーンでちゃんと体験しておきたくなります。でも次は敬愛するデヴィッド・フィンチャー監督作品ですし、評判は悪いけどそろそろちゃんと観ておかねばなりませんから、いつになるか解らないリヴァイヴァルを待つべきか待たぬべきか……
ちなみに空模様のほうは、予報が見事に私の信頼に応えてくれました。相変わらず湿度は高いものの雨が降る気配はなく、それどころか、おぼろながら月も見える。大変快く家路に着きました――最後の最後で、ひどい工事現場に足止めを喰らって苛立たされましたけど。
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