出がけにタイヤをよく見ておけば……!

 2週間ごとに入れ替えの行われる新・午前十時の映画祭、現行のラインナップが今日いっぱいで終了です。映画館に行く余裕はあったけれど何だかんだで別を優先していたため、劇場では未鑑賞の作品がかかっていたにも拘わらず、こんなギリギリの鑑賞になってしまいました。

 またしても接近中の台風の影響で空は曇り、雨もぱらつきそうですが、予報では日中はそれほどひどい降りにならない、と言っている。若干怪しみつつも、このところ自転車で出かける機会が減り気味だったので、多少なら降られてもいいや! と意を決して出発。

 毎度ながらのTOHOシネマズ六本木ヒルズにて鑑賞した新・午前十時の映画祭13本目の作品は、シルヴェスター・スタローン出世作であり、未だにボクシング映画の代表であり続ける傑作『ロッキー』(日本ユナイテッド・アーティスツ配給)。なにせ定番ですからかつては幾度もテレビ放映されていたはずで、いかな私でも観ていなかったはずはない、と思うのですが、たぶんちゃんと真剣に向き合ったのはこれが初めてなので、初見と捉えておきます。

 それほど凝った内容ではありませんが、定番になるのも納得の、力強いモチーフと描写に痺れます。有名なトレーニングの場面にしても、そこに至るまでの理由がちゃんと示されていたり、クライマックスの興奮が、考えてみると型破りな終幕と調和している。あまりに素晴らしすぎるテーマ曲まで、スポーツ映画の快感がほぼ完璧に詰めこまれた傑作でありました。例によって、前提をちゃんと把握しないままに『〜ファイナル』を観てしまっているので、これも出来不出来は関係なく、どう印象が変わるのかを確かめるために、2作目以降も観ておこうかしら。……たぶんそっちは、新・午前十時の映画祭が継続してもラインナップに加わらないと思うので、ブルーレイを借りてくるべ。

 鑑賞後はいつも通り、うどん屋に立ち寄って昼食。それから、夕方に来宅して我が家のブルーレイレコーダーを修理する業者のかたに提示する、販売店扱いによる保証の有無を確認するために、電化量販店に赴いてから帰宅しました。

 ……と書くと簡単ですが、実はこれ、いつもの1.5倍くらいの時間を浪費している。原因は、タイヤの空気圧。往路の途中でも、タイヤが緩くなっているのに気づき、ずっと携行している小型の空気入れで応急処置をしたのですが、そもそもサイズが小さいので一気に入れることが出来ず、思うようにタイヤが張らない。劇場を出てからもういちど補充しましたが、どうやらどこかに穴が出来ているのか、ある程度走るとまたしても手応えが危うくなる。そのたびに小っちゃな空気入れで格闘していたのですから、そりゃ時間を取るに決まってる。

 16時頃に修理の方と約束していて、1時間から2時間くらい昼寝をしないと夕方以降の行動力ががくん、と落ちるというのに、家に着いたのは15時半ごろ。横にはなりましたが、ろくに寝付けないうちに修理の方が到着。作業はさほど手間取ることなく済ませていただきましたが、作業のためにレコーダーを移動してあったので、今夜以降の録画をスムーズに行うためにはとっとと元の場所に戻さねばならない。そうこうしているうちに、夕食の時間が来てしまい、その頃にはもはや眠気が募っている。

 ……というわけで、著しく集中力を欠き、『風立ちぬ』の感想を仕上げるところにさえも辿り着きませんでした。幸か不幸か、明日は午前中に自宅で済ませたい用事があるので、出かけるとしても夕方以降になる。既に半分くらいは書き進めているので、たぶん午前中には脱稿します……しかし、ずいぶんとずれ込んでしまった。

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