残すところ1ヶ月ちょっととなった第1回新・午前十時の映画祭。今週末にはプログラムの入れ替えがあるので、今週中に観ておかねばなりません。月曜日は病院、火曜日は朝にヤクルトさんが来るのでなるべく午前中は出ないようにしていますし、木曜日にはいつもの用事があるので、空いているのは水曜か金曜。
ところが、日曜日の時点では、今週水・木とふたたび雪の予報が出てしまっていた。そうなると、金曜日はまだ雪が積もっていて自転車はおろか交通機関が心許ない。あとは水曜日、無理を押して電車で出かけるしかない。しかし私は最近、体調不良だったり作業の追い込みだったり、更には大雪なんてものまで重なって、最近自転車で遠出をしていなかった。運動といえば雪かきぐらいしかしていない状態なので、そろそろペダルぐらい漕ぎたい。
考えた結果、ヤクルトの方にあらかじめ連絡をして、月曜日のうちに来てもらい、本日を映画鑑賞に充てることに。そして今朝は、久しぶりにえっちらおっちら自転車を漕いで、六本木に向かいました。
今週の作品は、映画史にその名を刻む大作、19世紀のアメリカ南部を舞台に、内戦に翻弄されるヒロイン・スカーレットの愛の変遷を描いた『風と共に去りぬ』(MGM配給)。……そういやこれ、震災で六本木ヒルズでの映画祭上映が中断していて、再開した最初の1本だったんだなー。
やっぱり長尺なのでそれなりに身構えてましたが、長さを意識させないのは2度目でも同様。今の価値観とは相容れない、奴隷制度に対する肯定的な描写とか、あまりに身勝手な主要登場人物たちの言動が、嫌悪感ではなく面白さに繋がる、それほどにすべてがぴったりと噛み合っている。……ただ、本質的には第1部で話を終わらせても一緒だったんじゃ、という気はするんですが。
往年の長尺の映画にはインターミッションが挟まっていて、いちおうそこは休憩、という体裁になっている。解っているひとはすぐにいったん席を外してしまうんですが、この映画祭では間奏曲をただ流すだけですぐに本篇に戻ってしまう傾向にあった。が、たぶん意見されたんでしょう、今回は間奏曲の前にいちど完全に上映を止め、会場も明るくして、ちゃんとした休憩時間を取ってました。今日の私は予め用足しを済ませていたので席を立つことはありませんでしたが、この配慮はありがたい。『ベン・ハー』のときだったか、インターミッションでトイレに駆け込んだら、戻ったときには既に話が始まっていて釈然としない気分になったこともあったので――小用だったのに。4月から始まる第2回の映画祭上映作品に、インターミッション込みのものがあるのか解らないんですが*1、今後もちゃんと休憩は挟んで欲しい。
観終わったのは14時05分。予告篇と休憩込みで4時間超。いつものうどん屋で昼食を摂ると、家に着いたのは16時近く。久々の遠出だったせいもあって、へとへとです。早く寝よう……と思っても、何だかんだで既に1時を回っている。
*1:『サウンド・オブ・ミュージック』はあったような。あとは『さらば、わが愛/覇王別姫』と、『飢餓海峡』辺りの尺だと可能性がありそうな……。
コメント