レンタルDVD鑑賞日記その427。

 前巻があまりに面白かったので、発送されるのを心待ちにしてました。『ほん呪』先代演出・岩澤宏樹氏による新シリーズ第2巻。恋人同士が同時に体験した怪奇現象が、いつしか異様な事件に展開していく。

 前巻同様、実に面白い。私が怪奇ドキュメンタリーに求める面白さ、魅力がしっかり詰まっている。奇しくも、『ほんとうに映った!監死カメラ9』と同じ題材を採り上げていますが、そこにひとひねりもふたひねりも加えた本篇のほうが個人的には好感度が高い。

 展開自体の意外性、ちゃんと恐怖をもたらす決着もいいんですが、やっぱり高く評価したいのは、スタッフの立ち位置の見事さです。とりわけ今回、前回から思わぬかたちで続投しているあのひととの絡みでは笑いっぱなしでした。いまのところ次の巻はリリースされてませんが、もし継続するならまた出てくるんだろうなー。

 ひとつだけ、結構根本的なところで難癖をつけたいんですが、そこについては触れずにおきます。怪奇ドキュメンタリーが好きならきっと楽しめます。

 最後にひとつ云い添えておくならば、まあ何はともあれ、上園は関係各位に対して土下座してこい。今回の結末、ほぼお前のせいだかんな。よくよく考えると前巻もお前がきっかけを作ってることを忘れるなよー。

コメント

  1. ライカ より:

    はじめまして。いつも映画感想等拝見しています。

    『心霊玉手匣』は児玉演出を引き継いでいるせいか「闇動画」的な要素と「コワすぎ」的な要素が巧くパッチワークされていて楽しいですね。
    アムモ98が同時期に発売した『封印映像17』と、この「『心霊玉手匣 其の二』、そして『監死カメラ9』のすべてで「終末音」が題材になっていて、しかも『封印映像』と『心霊玉手匣』は倒木のある森がどうも同じ場所で同時期なんじゃないかという気すらして、ひょっとして同じ製作会社内で作品間のやりくりがあるのかも、と勘ぐってしまいました。
    中でもこの作品の扱い方がやっぱり一番巧かったと思います。

    ところで、文中の根本的なところの難癖、ですが、ひょっとして「登場人物全員なんぼなんでもカメラ回し過ぎだろ!」っていう件でしょうか……? 僕が観ていて気になりつつ面白いからスルーしていた部分だったので、もしかしてと思いました。

    そういえば今年は「殴り込み」の新作が出なかったんですね。このままシリーズ終了なんでしょうか。

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