ちょっと猶予を貰ったものの、早めに上げることに越したことはない、ということで……まだ眠気が激しかったものの、折り合いをつけつつ作業を進め、昨晩のうちに無事完成。今朝になって先方にお送りして、無事に終了と相成りました。
肩の荷が下り、他の心配もちょこっと解消した私がすることは一つしかありません。お昼過ぎに軽く仮眠を取って、近所で所用を足したあと、おもむろに自転車でユナイテッド・シネマ豊洲へ。
今月は頭に手術を受けたり、諸々問題が生じて映画鑑賞どころではなかったため、観たい作品が著しく溜まっている。そんななかで何を観るか、というので昨晩は頭を悩ませ……早く寝りゃいいのにそのせいで就寝が遅れたりもしてたんですが、考えた結果、とにかくハシゴしやすいところでハシゴする、という結論に至り、もともと押さえておきたかった作品と、なんとなく観ておきたかった作品、という組み合わせを選びました。
まず1本目は、昨年事故により若くして亡くなったポール・ウォーカー最期の主演作、『アルティメット』をアメリカを舞台にしてリメイクした肉弾アクション『フルスロットル』(Asmik Ace配給)。ポール・ウォーカーはけっこう好きな俳優なので、どうしてもスクリーンで観ておきたかったのです。
しかし正直なところ、出来映えは微妙。オリジナルの要素を巧みに移植し、そこにうまくポール・ウォーカーがハマってるんですが、趣向としては『アルティメット』に『ワイルド・スピード』第1作を足して割った感じ。発想としてはいいんですが、パルクールの見せ場がどうも少なくなった印象ですし、いちばんの問題はストーリーに説得力がない。アクションなんだから多少雑でも、とは思うんですけど、カタルシスを削ぐような描写はあんまりよろしくない。映像にセンスはあるけどアクションの見せ方はやや不親切だし、なんか褒めたいところがぜんぶ微妙になっている……最後まで活力に満ちていたポール・ウォーカーの勇姿を観られたので私は納得してますが、積極的にオススメはしづらい。
ちょっと間を置いて、何故か同じスクリーンで鑑賞することになった2本目は、『フッテージ』のイーサン・ホーク主演、妻を誘拐され、その安全と引き替えに街中で謎のミッションを強要される男の姿を描いたアクション・サスペンス『ゲッタウェイ スーパースネーク』(Showgate配給)。
どちらかと言えば『フルスロットル』が本命で、そのあとにほどよい尺で観られる作品を、と探した結果、ちょっと興味のあるこれが残っていた、という感覚で鑑賞したんですが、出来はこっちのほうがいい。やっぱり人物描写とか展開にもうひとつ説得力が足りないものの、これでもかとばかりに繰り返される無茶なカーアクション、そのせいで街も車も盛大に破壊されて、緊張感はありますが妙に爽快。せっかくのアクションの見せ方がちょっと下手で前後の脈絡が解りにくい、とか否定的ポイントも多々あるため、やっぱり文句なくオススメ、とは言えないんですが、正直なところ『フルスロットル』よりはこっちのほうが勧めやすい。
……なんだか辛いことを書いてますが、それはひとに勧めることを考えて評価を決めているからで、基本的にスクリーンで楽しめれば私ゃ満足なのです。久々、ということもあって、充分に堪能して参りました。
でもまだまだ観たいものはたくさんある。明日は朝から、そのなかでも私にとって最優先の1本を観てきます……もしかしたらそのまんまハシゴに突入するかも知れませんが、一週間ほどの無理がたたってまだ体力が恢復しきっていないので、体調と相談して決めます。
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