今年も押し詰まって参りました。映画鑑賞もそろそろ大詰めです。まだまだ感想が溜まってますが、とりあえず観ておきたい作品は多々あるので、観ることを優先しております。
折しも現在、渋谷のアップリンクにて、『見逃した映画特集2014』という企画を実施していて、今年ミニシアターなどで注目された傑作群を一挙にリヴァイヴァル上映しており、そのなかにまさしくどーしても観ておきたかったのに都内での上映が終了してしまった作品が入っていたので、チェックしていました。
しかし現在着手している作業が何だかんだで手こずってしまい、今度、次の機会に、と先延ばししているうちに、あとは最終日である今日に行くしかない、という段階に達してしまった。幸か不幸か、アップリンクはいつも使っている割引が使えないので、ネットでチケットを押さえてしまい、それを目標に作業を進め、最悪明朝には作業が一段落する、というところまで何とか持って行って、午後からお出かけしてきました。折角だし自転車で行くか、と考えていたのですが、ちょっとした足止めを食っているうちに自転車ではギリギリの時間になってしまったため電車にて移動。ただし電車だと、移動中にスマホで書き物が出来るので、ちょっとでも作業が進められるのが有り難い。
というわけで今年2度目のアップリンクXにて鑑賞したのは、『コワすぎ!』シリーズが好調の白石晃士監督が韓国のスタッフと共に製作、ある殺人犯を追った映像をワンカットで描いた、暴力と狂気と切実な優しさに彩られたハード・エンタテインメント『ある優しき殺人者の記録』(ティ・ジョイ×日活配給)。
噂に聞いていたとおり、白石監督らしさが凝縮された傑作でした。POVの堂々とした扱いに暴力とエロスの巧みな織り込み方、そしてどんどんと脱線していって、多くの観客が想像出来ないような展開と感動に導いてしまう凄さ。まあ、私のほうはそれなりに色々とフィクションに接してますから、着地の方向性は予測していたんですけど、その手捌きの見事さにはただただ脱帽。個人的にいちばん好きな白石作品は『ノロイ』でほぼ動かないんですけど、間違いなくこれは監督の代表作に数えていいと思います。
それにしてもアップリンクX、つくづく狭い劇場です。ネットで座席を確保したときは忘れていたのですが、ここは前方2列がカウチソファみたいな作りになっていて、2列目と3列目の間隔が異様に狭い。足を伸ばすのなんて不可能で、鑑賞中、痺れた足を必死に縮めて組み直す、なんてことを繰り返してました。そういや今年初めて来たときは、最前列に座って、のびのーびと足を伸ばしていたから、そんな苦労した記憶がないのでした……次の機会はまた最前列を選ぼう。ちょっとしんどい。
この再上映企画では、直後に同じ白石監督の『殺人ワークショップ』という作品もかかっていて、そっちも気になったのですが、さすがに2本観ていく時間的余裕はないのですぐに劇場を離れました。MARUZEN&ジュンク堂書店に立ち寄り、ちょこっとお買い物だけして帰宅。買い物に時間を取られたわけでもないのに、気づけばこんな時間になってるし! これから作業の仕上げにかかりますよ!!
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