大阪まで来て映画観るんだぜ!

 そうでなくても疲れているのですから寝付きは良い。かつ、慣れないところなので、わりと早く目が覚めてしまう。結果、思っていたよりは早起きで、でもそれなりに疲れは取れた、というちょうどいい具合のところで覚醒。

 ホテル提供の朝食で軽く腹ごなしをして、何となく朝ドラを鑑賞してからチェックアウト。

 本来の用件は13時から、それまでのあいだ、やることは色々考えてました。とりあえず、宿泊したホテルからほど近いところに、かつて新耳Gメンが訪問していた廃墟が存在していることに気づいたので、ちょっとだけ撮影してきました。潜入はしてません。入れそうな箇所の手前に、整備計画がある旨を記した柵が置いてあったから。ただし、柵に掲示された案内を読むかぎり、整備されるのは廃墟の手前までの舗道だけのようで、肝心の廃墟は手つかずのままになりそうに見えます。どうなるのやら。

 小雨も降っているし、ひとりでおいそれと侵入出来る雰囲気ではなかったので、どうにか発見した撮影ポイントから数枚押さえただけで離脱。場所を確認出来ただけでも良かった。

 そのあとも、今宮戎をお詣りしようか、とか色々考えたのですが――最後に疼いたのは、映画好きの血でした。珍しい遠出なら、現地の映画館に足を運ぶのも一興。ちょうといい立地で私の観たい作品をかけている、と解っていたのは毎度のごときTOHOシネマズ系列館だけでしたが、系列館でも立地によって個性が出ることも承知なので、せっかくだから、と赴いた次第。

 訪れたTOHOシネマズなんばは本館と別館に分かれているのですが、私のお目当ては本館の上映でした。あのキング牧師を初めてメインとして描き、アカデミー賞主題歌部門の獲得を始め賞レースを騒がせた話題作グローリー/明日への行進』(GAGA配給)

 あまり説明がないので、序盤は時間や人物の繋がりが見えにくく、それがひとによっては引っかかるところかも知れませんが、キング牧師をただ聖人然と描くのではなく、迷い悩みながらも、大衆の前に立つときは自信を持って“煽動者”となったことを窺わせる描写にしているので、その人間性が垣間見える。また、単純にデモだけが解決を導いたわけではなく、様々な計算や打算、その駆け引きの結果だった、という描き方にも、誠実さとドラマを感じさせます。昨年の『それでも夜は明ける』に続いてブラッド・ピットが製作に名を連ねているのですが、いい作品を手懸けてるな〜。

 鑑賞後は近くで昼食を摂り、それからいよいよ本題です……が、当然ながらそのあたりの詳しいことは書けません。とりあえず、みっしりとやって来たので最早疲労困憊、とっとと家に帰って眠りたい。ただいま新幹線の車中ですが、ノートパソコンを開ける気力もなく、この項は買いたてのスマホでちまちま書いておりました……。

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