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- 加藤一『「極」怖い話 謝肉災』 [amazon]
- 同 『怪決 −暗闇人生相談所−』(1と2、竹書房文庫/竹書房) [amazon]
- フィリップ・K・ディック/佐藤龍雄[訳]『ヴァルカンの鉄槌』(創元SF文庫/東京創元社) [amazon]
- 『冒険の森へ 傑作小説大全5 極限の彼方』(集英社) [amazon]
- 『ジャッキー・チェンDVDコレクション第36号 キャノンボール』(DeAGOSTINI) [amazon]
- 『アメリカン・スナイパー ブルーレイ スチールブック仕様』(Warner Bros. Home Entertainment/Blu-ray Disc) [amazon|ブルーレイ&DVDセット:amazon]
- さだまさし『風の軌跡』(Free Flight/U-CAN[発売]/Universal Music[販売]/CD) [amazon]
今日も映画感想には手をつけてないので、前回のご報告以降に買ったものをざざざと紹介してお茶を濁します。
怪談本も木原浩勝氏のをチェックするのが精一杯、という状況が長いこと続いていますが、ちょこっとでも余裕が出て来た今こそ、と竹書房の恐怖文庫から2冊仕入れてきました。『「超」怖い話』現編者・加藤一氏単独による著書の、ちょっと前に出た1と最新巻の2です。1はもう感想を読書メーターにアップしちゃったので流すとして、2はこれまでの著書からシチュエーションごとに解りやすいものを採り上げ、オカルト的な悩みに対する答として提示する、という体裁でまとめた、一風変わったベスト・セレクションとなってます。著者自ら“初心者向け”と仰言っているようなので、すれっからしに物足りないのは仕方ないところ。
3はフィリップ・K・ディックの唯一未訳だった長篇の本邦初刊行。そこまで熱心にディック作品を読みあさっているわけではありませんが、思慮深く陰鬱な語り口がけっこう好きなので、勢いで買ってしまいました。4は今月から毎月1冊の定期刊行となった、“冒険の森へ”シリーズ第2回配本。長篇は、あの八甲田山での雪中行軍の悲劇を扱った新田次郎『八甲田山 死の彷徨』に、田中光二『大いなる逃亡』の2作品を収録。他に、手塚治虫の短編小説なんかも入ってます。
5は2週にいちどのお楽しみ、DVDコレクション36号。出来はたいそう微妙なれど、ジャッキーがハリウッドの空気を学び、自らが打って出るためにどんな策を練ればいいのか、という思考の端緒を掴み、そして近年でもジャッキーのお約束のひとつであるエンドロールのNG集、というアイディアをもたらした、けっこう重要な作品でもある。その辺の事情を知るために買って損はないかも知れません。本篇の出来は微妙だけど。
6はクリント・イーストウッド監督最大のヒットとなった、実在の狙撃手を扱った映画のソフト版。スチールブックはパッケージの耐久性が強いこともあって、出るときはなるべくそっちを選んでます。市販のビニールケースに入らないのが困りものだが。
そして見出しにも引用した7は、さだまさし最新アルバム。高見沢俊彦がアレンジに加わり先鋭的な印象も与えた前作から、ふたたび本来のスタイルに回帰したような作り。そんななかに、若き日に没になった作品を、とある縁から復活させる運びとなった“梁山泊”や、『生さだ』でお約束のフレーズをある意味でコミカルに、でもシリアスに歌にしてしまった『問題作』のようなのが入っていたりするのが侮れない。ラストには、映画化に合わせて歌い直した『風に立つライオン』を置いていて、色んな意味でさだまさしのエッセンスが凝縮された内容とも言える。
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