レンタルDVD鑑賞日記その454。

  • 『ネットから削除された禁断動画 Not Found17』(アムモ98)

 8ヶ月ぶりの鑑賞です。お陰で、本篇中の取材日がもう1年も前になっているという。

 これほど間が空いたのは、前巻の“小さいおじさん”についての取材パートがあまりにひどかったので、呆れて手を出しづらくなっていたからです。久々に続巻を鑑賞したら、アレの続篇が収録されていたんですが……輪をかけてひどかった。

 情報提供者の言葉が嘘だった、というなら構わない。問題はそこからです。どうして女性の嗜好にツッコむ必要があるのか。好きだから幻覚まで見るようになった、というがその根拠は何? その理屈は、“小さいおじさん”を見た、という話ぐらい根拠がない。好きだったら何故幻覚を見るのか、どういう状況なら幻覚を見るのか、そして幻覚だけで撮影など出来ていなかったと考えられるのに情報を提供したのは何故なのか? 当人に接触するならそこまで考えて追求しなければいけないし、“小さいおじさん”について映像ドキュメントで検証するなら、せめて映像の存在を探るぐらいのことはしなきゃ駄目でしょう。けっきょく、どうして嘘をついたのか、の追求もまともにしてないのがなあ。謎のおじさん連れてくる前に、自分が何をしているのか考えようよ。

 前後篇に別れたエピソードでは、せっかくの定点観測のチャンスに、“手が空いていない”という理由で躊躇する、という意味不明のくだりまである。取材ならばある程度は常駐してでも検証するべきでしょうし、機材の空きがあるなら、スタッフが席を外していても、カメラだけ置いていくことは出来ませんか? 監視カメラはちゃんと設置してあるんだし。それだけでも一定の調査は可能でしょう。

 他のネタについても、どうして警察に提供されていないのか、とか、どうしてこういう展開になっているのか、という点についての追求があまりに甘い。この手のシリーズではそれなりにスタッフに行動する意欲があるのでまだ見られるは見られるんですが、もはやスタッフのバカさ加減を吟味する、ぐらいしか楽しみ方がなくなった気がします。

 とりあえず、まともな内容に戻したいなら、出来るなら『ほん呪』のようにディレクターを変更することを考慮したほうがいいと思う。真面目にやっているなら、この内容はあまりに情けない。

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