今週は土曜日よりも金曜日封切りの作品に観たいものが多かった。もともとはタイタンシネマライブのついでにハシゴしてくるつもりだったんですが、色々スケジュールを調整してみても、どうも行動に余裕が作れなかったので、ハシゴ自体は断念するしかありませんでした。
明けて本日は、しかし封切りの作品を観ることよりも、今年に入ってから、まだ行きつけの蕎麦屋に足を運んでいないことのほうが気になって仕方ない。今度は、お昼時に移動するのに都合のいい作品、を優先的に上映時間を調べたところ、幸いにも昨日封切りの作品、それも大本命がピッタリとハマったので、嬉々として出かけてまいりました。上映開始が9時15分なんで、いつもより早起きしなければなりませんでしたが、それくらいはいいのだ。
というわけで訪れたのは今年に入って初めてのTOHOシネマズ西新井、鑑賞したのは我らがジャッキー・チェンの最新作、紀元前のシルクロードを舞台に、民族を超えた絆と熱い戦いを描いた歴史アクション『ドラゴン・ブレイド(字幕)』(TWIN配給)。ジャッキー作品は吹替のクオリティも高いんですけど、それでも元の音声でいちど鑑賞しないと気が済まないのだ。
ちょっと序盤の編集がダイジェストっぽくて散漫なのが気になるんですが、しかし内容的にはジャッキーの理想がぎっしり詰まっていて見応えがある。序盤で正統派のアクションを示すかと思えば、事件を経て異なる価値観の人々が絆を結ぶ様を暖かく描き、クライマックスには泥臭くも熱い組織戦が繰り広げられる。この頃、忽然と行方をくらましたローマ帝国の部隊がいたなど、実際の歴史にある出来事をベースにしているとは言え、内容的にはたぶんジャッキーやスタッフの夢物語に過ぎないはず。しかし、そこを変に照れたり繕ったりせず、人間の悪意を織り込みつつも理想を追求して描いている。絵空事ではありますが、フィクションであるからこそ、意志を貫いて描いているのが快い。いまのジャッキーらしい快作だと思います。
鑑賞後は予定通りに行きつけの蕎麦屋へ。上映開始が早めだった分、店に着くのも早かったので、普通の昼食時間に楽しむことが出来ました。……しかし、最近、いちばんルートとして楽な日本橋にばかり通っていたせいで、映画館から蕎麦屋を経由して自宅に帰るまで10km超の道のりで疲労困憊になり、さっきまで何もする気力が起きませんでした……故に、映画感想は既に仕上げてあった奴を先にアップして、『ドラゴン・ブレイド』は宿題にしてしまったわけで。やっぱし、週に1度は片道10km以上自転車を漕ぐぐらいでないと、なまって駄目だ。
コメント