週末は封切り映画を観に行く日……なんですが、一般的な夏休み最後の週末に映画館に行く、というのが、平日でも行動出来る人間としてはあんまり論理的でないような気がしてきて、朝になって急に気が乗らなくなってしまいました。そのため、発売日が近づいてから触れるつもりだったこれに言及してお茶を濁す。
2014年から続いてきたジャッキー・チェンDVDコレクション、正式発売の火曜日よりも前に届く、というのがもはや当たり前になってましたが、最終号も昨日で届いていたのです。
ジャッキーチェンDVD 66号 (ライジング・ドラゴン) [分冊百科] (DVD付) (ジャッキーチェンDVDコレクション)
|
amazonにはまだ書影がないので見えないかと思いますが、最終号は『ライジング・ドラゴン』です。完結が早まった、と報じられたときに私が予想したラインナップで、当たっていたのはこの1本だけですけど、まあさすがにここは外せないでしょう。2011年の大成龍祭からこの作品に至るファンの盛り上がりが、ひとりのスターにスポットを当てたパートワーク、という異例のシリーズ誕生の遠因となっていたのは間違いないわけですから。
実際には未だけっこうヘヴィなスタントに挑んでいるとは言い条、往年のファンが求めていた“ジャッキー映画”を体現した作品は確かにいまのところ本篇が最後となっている。スタッフとしてもジャッキーに接したことのある谷垣健治氏による解説も、このキャリアでなおも過酷なアクションに挑むジャッキーの能力の高さと意欲を明確に伝えてくれます。ここまでに扱われた作品群の集大成に位置づけられる本篇がコレクションに含まれなかったらさすがにマズいでしょう。
まだ本篇を観ていない号もいっぱいありますが、小冊子についてはだいたい到着後すぐに読むようにしています。いつも以上に充実した記事を堪能したあと、本当に完結してしまった、という喪失感に向き合ういとまもなく、同時に到着していた↓にさっそく手を伸ばしたのです。
傑作カンフー映画 ブルーレイ 創刊号 (ドラゴン危機一髪 1971年) [分冊百科] (ブルーレイ付) (傑作カンフー映画 ブルーレイコレクション)
|
入れ替わるように新創刊された『傑作カンフー映画ブルーレイコレクション』の第1号です……悩んだんですが、けっきょく注文してしまった、というわけで。公表されたラインナップを観る限り、既に購入している映像ソフトと被っているのはドニー・イェン主演の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』1本だけ、ほかは持っていないか、いずれ観てみたいと思っていた作品ばかりなので、これならジャッキー・コレクションが終わった代わりに揃えてもいいかな、と思った次第。
創刊号に収録されたのは、この人なくして世界的にカンフー映画が認知されることはもちろん、ジャッキー・チェンが誕生することもなかった、と言っても過言ではないブルース・リーの主演第1作『ドラゴン危機一発』です。ハリウッドで人種の壁に阻まれ成功に至らず、香港に戻って当時興されたばかりだった制作会社ゴールデン・ハーベストと契約、初めて主演した作品。既に完成された個性と、いまにして思うと先見の明があったアクションの発想により、香港のみならず世界的に認知されるきっかけともなった映画でもある。
……と知ったような書き方をしてますが、それは既に冊子に目を通しているからであって、私自身は未見の1本です。台風続きで若干気分が腐っているので、明日あたり、とりあえず通して鑑賞してみようかな、と思っております。
ちなみに第2号は引き続きブルース・リー、本篇に続いて主演して自らの記録を塗り替えた『ドラゴン怒りの鉄拳』です。本篇にはジャッキー・チェンがスタントとして関わっているだけでなく、リー亡きあとロー・ウェイ監督に見出されて続篇の主人公に大抜擢された、という点から、66号で完結してしまったジャッキー・チェンDVDコレクションの番外編、として観てもいいかも。
コメント