週末は封切り映画を観る日……と言いながらも最近は観逃した作品を押さえに行ったりして、封切りを見送ることもしばしばですが、今日はしっかりと新作を観てきました。ただ、当初こっちを初日に押さえよう、と思っていた作品は、行くつもりだった劇場は前日の時点でかなり埋まっており、当日朝に窓口では確保できない可能性が高い……フリーパスで基本料金は無料とは言い条、この制約はやっぱり厳しい。そのため、観たい気持ちは劣らないけれど、諸々考慮して先送りにするつもりだったほうを先に鑑賞してきました。
訪れたのはTOHOシネマズ日本橋。最近はここが私にとっての拠点のようになってますが、しかし土曜日はあまり来たことがない。注目作が多数かかっているせいもあってか、いつになく混雑しておりました。目当ての作品も、私にとっては最善の座席が確保できましたが、客の入りは上々。まあ、このあいだ前作が地上波で放送されてましたし、楽しみにしていたひとも多いでしょうからね。
選んだのは、昔ながらの娯楽時代劇のテイストを蘇らせて好評を博した作品の続篇、藩の危機を救うために異例の短期間・小規模での参勤を成し遂げた小藩の面々が、今度は帰路で更なる時間短縮とより深刻な騒動に巻き込まれる『超高速!参勤交代 リターンズ』(松竹配給)。
前作のアレは1発ネタみたいなものなので、続篇がうまく行くのか? という不安はちょっとありましたが、それを快く吹き飛ばしてくれてます。前作以上の困難に、確立されたキャラクターたちと新たに登場した個性豊かな面々、更にはお馴染みの名前も登場して、時代劇ならではの外連味をぎっしりと詰め込んでます。チャンバラならではの容赦のない命の駆け引きも描きつつ、深刻な場面で細かく笑いを挟んで、巧みにガス抜きしているのも絶妙。クライマックスの展開がバタバタしていて、前作と比べてもうひとつカタルシスに欠いている印象があるのが惜しまれますが、それでも胸の熱くなる要素をちりばめていて満足感はある。活劇にコメディ、更には前作から引き継ぐロマンスもあって、全篇飽きさせない優秀なエンタテインメント。今回もお腹いっぱいになりました。名実ともにぼほぼ完璧な“リターンズ”。
鑑賞後は映画館と同じコレド室町の別の建物に入っているラーメン屋で昼食を摂ってから帰宅。
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