久々の西新井、久々のハシゴ。

 ――というわけで、今日からしばらく映画鑑賞ラッシュです。誰も私を止められない……というわけではないですがとりあえず止められなきゃ続く。

 当初は朝から出かけて、どこかで昼食を摂ってくるつもりでしたが、色々考えて映画をハシゴ出来るスケジュールを選択。観たかった作品が絶好の間隔で上映されていたので、夕方から久々にTOHOシネマズ西新井まで出かけてきました……行きつけの蕎麦屋がどうやら経営をやめるらしい、と知って以降、かなり足は遠のいてますが、劇場としてはけっこう好きなのです。都内のほかのTOHOシネマズとは微妙に違う作品がかかるのも嬉しいですし。

 本日1本目に鑑賞したのは、TBS系列でドラマが放送されたのに、視聴率爆死で制作から離れてしまったというのに、監督やスタッフらの熱意で無理矢理公開に漕ぎつけてしまった、という変な意味で話題になってしまった作品、あらゆるものの成分を舌で分析出来る男とその仲間たちが、鬼灯村で起きる事件に挑むスラップスティック・ミステリーRANMARU 神の舌を持つ男』(松竹配給)

 視聴率的には散々でも、私ゃ実はこのドラマ観てました。『TRICK』の方向性を受け継ぐシュールさと小ネタの応酬、それを俳優たちの怪演で彩る造りが楽しかったのです。そのくせミステリとして案外しっかり作られてもいました。ドラマでは実際の温泉地を舞台にしていましたが、今回はいよいよ『TRICK』的な遊び心を感じさせる架空の土地を舞台に、ますます奔放に展開している。なにが楽しいって、視聴率が散々だった事実も受け入れてナレーションにまで採り入れてしまい、そのうえで守りに入っていないことです。決して大掛かりではないし、非現実的な描写も多々あれど、ミステリとして謎解きも意外性も確保しているのも快い。爆死したからつまらないだろう、などと考えずに観て欲しいです――そのうえで「くだらねー」と唾棄するのはそれぞれの自由ですから。

 作品の間隔わずか10分、という理想的な間を開けて鑑賞した2本目は、トム・クルーズ主演による“一匹狼”のプロフェッショナルの活躍を描いた『アウトロー』続篇ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(東和ピクチャーズ配給)

 好評を博した前作の監督クリストファー・マックァリーは『ミッション:インポッシブル』シリーズを手懸けるためプロデューサーに下がり、新たに『ラストサムライ』のエドワード・ズウィックがメガフォンを取った本作、面白さは安定しています……ただ、前作にあった超然とした雰囲気は、ターナーという女性少佐、そしてサマンサという少女が絡んだことで薄れ、正統的なミステリー・アクションのような趣を強めている。だから前作のアクを求めると少々物足りないのですが、ただアクション映画としての厚みとリアリティ、説得力は備えているので、見応えは充分です。

 ちなみにTOHOシネマズ西新井、先日からMX4Dを導入していて、現在『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を上映中……新宿で、これに隣接するスクリーンは振動が伝わってきてなかなかしんどい状況になっているのを知っているので、今日鑑賞した『ジャック・リーチャー〜』の隣のスクリーンが改装されたことを知ってちょっと不安を抱いてましたが、経験から対策を施してあったのか、私が観たときは気になりませんでした……もしかしたら、ちょうど隣が上映していない時間帯だったのかも知れませんけどね。

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