年明け最初の土曜日です。早くも新しい映画が封切られる日で、今日も観ておきたい作品はあるにはあるのですが、しかしどーしても優先したい用件があった。それに合わせて、西新井で映画を観ることも考えたのですが、スケジュールの調整が出来ず、やむなく当初の目的だけを果たすために、お昼前に自転車で出かけました。
復活した、行きつけの蕎麦屋で昼食を摂るために。
昨年暮れに電話で確認したところ、店舗を改装のうえオープンするのは1月7日頃、という話でした……“頃”、という表現がちょっと引っかかったので、少し余裕を設けて訪ねることも考えたのですが、とりあえず空振りでもいい、後日になるとしても日程が決まっていれば案内くらい店先に出ているだろう、と思って、とにかく様子を見に行くことにしたのです。
オープンしてました。基本的に、ほぼ一緒の状態で。
おかみさんもいい歳のはずなので、規模を縮小する可能性も想像してました。しかし中に入ってみたら、店内の構成はそのまんま、内装を綺麗に直し、トイレをリニューアルした程度に留めていました。
ただし、提示されたお品書きはだいぶ少なめ、今日はうどんも提供していない、とのこと。話を訊いてみると、麺を打つ担当が娘さんの旦那さんに代わったばかりで不慣れだから、とのことらしい……色々察しはつきました。今後メニューを増やすかも、ということですが、いいのです出来る範囲で。経営を再開してくれただけでも嬉しい。
いつも食べている若鶏のメニューも入っていなかったので、そもそもこの店に通い詰めるようになった最初のきっかけでもある天ぷらそばを注文しました。
……ほんとに、ずーっと、これが食べたかったのだ、私は。
蕎麦は切り方が変に綺麗になっていたり、若干風味に乏しいようにも思いますが、しかしだしの風味と、天ぷらの味はまったく変わってない。ほんとに、ずーっとこの味が欲しかったのです。
思えば前に訪れてから11ヶ月、私は延々禁断症状に陥っていたような状態だったらしい。食べたあとの満足感が半端ではありませんでした。西新井で映画を観るスケジュールが組めなかったので、いったん家に戻り、仮眠を取ってから夕方にまた出かける、という目論見だったのですが、あまりに満足してしまって、出かける気にならず、しばらく余韻に浸っておりました。
出不精だった父も、ここに食べに行く、という話になると重い腰を上げるほどだったくらい、家族で贔屓にしていた店なのです。とりあえず近いうちに、母も伴って訪れようと思います。ああほんとーに嬉し。
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