レンタルDVD鑑賞日記その507。

  • 『呪われた心霊動画XXX3』(アムモ98)

 危険な映像ばかりを集めた怪奇ドキュメンタリーの第3巻。友人の告白の様子を盗み撮りしたところ、異様な展開をする“告白の相手”、恐るべき体験談が怪奇を再現するさまを捉えた“実話怪談本に載っていた話”、旧千円札に書かれていた電話番号にイタズラでかけてみた若者たちが見舞われる恐怖“紙幣の番号”など6篇を収録。

 この手の作品には慣れきった私が観ても不気味だ、と思う映像まで入っていた旧作に比べるとだいぶおとなしめ、とは言い条、撮影に至る経緯まで含めて見応えのあるエピソードばかりなので、かなり楽しめます。細かいところまで確認したいがために、PCで再生しようとして色々とトラブルに見舞われましたが、まあそれは別に祟りとかではない。

 単品でのインパクトなら巻末のエピソード“死に際のアッコさん”が圧巻ですが、それぞれは別件で直接繋がっているわけではないのに、不思議と縁を感じる冒頭3篇の扱い方がいい。それ自体が怪談として成立する背景も、個人的には大変好みでした。

 最近増えている、演出補のキャラクターを立てて、映像そのものの出来とは違う見せ場を作る、という策を使わず、ストレートで恐怖を追おうとする姿勢は一貫している。なまじ初期に傑作が入ってしまったために今後悩まされそうですが、出来ればこのスタンスは崩さず頑張って欲しいところ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました