レンタルDVD鑑賞日記その529。

• 『呪われた心霊動画ＸＸＸ５』(アムモ98)

　怪奇ドキュメンタリー観たい熱が高まってしまったので、実店舗にて借りてきました。４月リリースのシリーズ第５弾。隣室から聞こえてきた痴話喧嘩に耳を傾けているうちに起きた怪現象とその異様な影響“その声の結末”、心霊スポットに潜入した女性２人が奇妙な体験をする“付着物”、信州にある温泉地へのドライブの途中で道に迷ったカップルが異様なモノに遭遇する“アルプス一万ジャック”など６篇を収録。

『ほんとうに映った！監死カメラ』のスタッフが『ほん呪』にスライドしてしまったため、いま『ほん呪』と同じくらいの信頼を置いているシリーズはこれだけになりました。今回も安定のクオリティ。

　成り行きだけなら『ほん呪』に類例もある映像も少なくないのですが、取材によって浮き彫りになる背景のインパクトが素晴らしい。そういう意味では冒頭の“その声の結末”は特に強烈です。中盤以降で語られる発見と、けっきょく何がきっかけだったのか不明瞭な薄気味の悪さ。“煙草の臭い”の、投稿者から漂う堕落した雰囲気もエピソードに一風変わった味わいを添えていたりして、印象や余韻が偏っていないのも好感が持てます。

　このシリーズは初期にとんでもない傑作があるため、未だにその衝撃を超えられていない感はあるのですが、そのぶんだけ高い水準を保ってくれているのが嬉しいところ……それ故に期待されているのか、今月既に第６巻がリリースされてるんですが、あまりにもペースを上げすぎてクオリティが落ちてないか、ちょっとだけ不安ですが……まあ、早めに借りて確認してみます。