せっかく1年耐えたのに。

 昨年の5月、レコーダーのブルーレイドライブの書込が出来なくなったのを契機に、新しいレコーダーに切り替えました。しかし、古いレコーダーのドライブには、いずれムーブして残しておくつもりだった録画データがまだ残っている。そのうち、余裕が出来たら、ドライブだけ修理してもらって順次吸い出していくつもりでいたのですが、色々あって手をつけられずにいた。しかしここに来て、とうとう一念発起し、メーカーの修理の方に来ていただくことにした。

 午前中にドライブを交換してもらい、無事に動作を確認。作業員の方が帰られたあと、さっそく整理を開始しました。『ばくおん!』や『魔法つかいプリキュア!』など、一部の録画データをムーブし、新しいレコーダーに録画しておいた続きも同じディスクにムーブ、ちゃんとどちらのレコーダーでも読み取れるのも確認出来た。市販されているDVDやブルーレイも問題なく視聴できる。これでようやく、ほったらかしだった録画データもアーカイブに収めることが出来る、と一安心。

 ――その直後に、ハードディスクがお亡くなりになりました。

 仮眠を取り、夕方からふたたび作業がてらムーブを始めたのです。最初は普通に扱えていたはずが、あるとき、ディスクを入れようとしても、リモコンに応答しない。トレーがなかなか出て来ず、ようやくディスクを挿入出来た、と思ったら、その前にリモコンで出したイジェクトの命令を優先して、ディスクを出してしまう。

 こりゃあシステムがエラーを蓄積したか何かで処理の遅延が起きたな、と考え、リセットの作業をしたものの、これにもすぐに反応しない。やっとリセットがかかり、再起動させたところ、リセット後に行われるハードディスクのチェックが終わらない。10分以上かかることがあります、という案内は出ていますが、しかし30分も経つのはさすがにおかしい。このあたりでサポートセンターに連絡し、大至急、ふたたび作業員の方を手配してもらいました。

 長い長いチェックのあとに画面にも表示されていたので既に覚悟はしてましたが、作業員の方の点検作業を経ても結論は一緒でした。ハードディスクに異常が発生しているため、ディスクを交換するしかない。ずっと貯めこみ、いずれブルーレイに保管するつもりで残していた録画データは、消失することがほぼ確定してしまいました。

 購入からもうけっこう経っているので、ハードディスクが限界を迎えた可能性も否定できない。とは言い条、直前に作業員の方が専用のソフトでエラーチェックも実施しているのです。この状況での破損は、修理中に問題が発生した、とも考えられるので、再度の出張点検、そして部品交換などの費用については免除していただける運びになりました。ただ、部品の在庫がなく、到着は明後日以降になる、とのことなので、もうそれなら筐体ごと持ち帰ってもらって、しっかり確認点検を施してから戻してもらう手筈にしました。必ずしも要るわけではないんですが、せっかくなのでそのあいだ利用する代替機も置いていってもらいました。

 作業員の側からすればいささか不幸な偶然が重なった可能性もなきにしもあらず、ですが、こっちとしても長年録りためたデータを失って、かなりショックを受けている。そもそも、こういうハードディスクのトラブルは充分に想定できるものなのに、新しいディスクにデータを移しても読み取れるようにする、とかシステムのリカバリーをかけても録画データは読み出せる、といった対策をメーカー側でほとんど用意してこなかったからこそこういう事態を招いている面もあるわけで。レコーダーのメーカー、というか、放送関連業界の人たちには、放送側の権利を守ることにばかりかまけず、合法の範囲で利用しているユーザーの権利を保護するための工夫も考えて欲しい、と改めて思うのでした……。

 ……ああ、それにしても、こんなことになるのなら、『うしおととら』を先にサルベージしておくべきでした……なんで『ばくおん!』なんてアホなものを優先してしまったんだ私わ。

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