レンタルDVD鑑賞日記その540。

 今年6月リリースの第29巻。悪質なクレーマーに対処する際、記録として撮影された映像が異変を捉える『クレーマー処理』、大学の友人たちとともに訪れた怪奇スポットで恐怖に襲われる『竹やぶ』、サプライズ演出が予想外の展開を迎える『恋人たちの晩餐』、夜間の昆虫採集の様子を撮影していた一同が異様な人物と遭遇する表題作の全4篇を収録。

 ……先週のうちに観ておきたかったんだけど、旅行出発当日に届くんだもの。最初の1篇だけ出がけに鑑賞して、帰宅後に最後まで観る、という変な観方をしてました。

『ほん呪』フォロワーらしく、ドキュメンタリー部分で恐怖を膨らませる趣向はしっかり押さえてますが、如何せん薄い。『竹やぶ』は経緯をやたら長々と綴ってますが要は心霊スポットでヒドい目に遭った、というあまりにもありがちな話、とまとめられてしまいますし、『クレーム処理』の流れは色々と不自然な印象が強い。

 いちばん引っかかるのは、全般に投稿者の受け答えが台詞っぽいこと。このせいで、肝心の映像も胡散臭く見えてしまっている。大きな冒険はせず、定番を踏まえていることは評価出来るんですが、もーちょっと丁寧に作って欲しい。

 そんな中でわりあい意表を突かれたのが『恋人たちの晩餐』です……が、これは恐怖においても驚きにおいても、他のものと意味合いが違っているがゆえです。こちらも投稿者が語る発見の経緯に不自然な点があるので、いささか乗りきれない。

 きちんと作ろうとする姿勢はいいんですけど、どーもいまひとつクオリティが追いついてない。嫌いじゃないんだけど、どうしたらいいのやら。

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