レンタルDVD鑑賞日記その542。

 衝撃的な映像を扱い巻数を重ねていた『暗黒映像』シリーズを、テーマごとに再編集したうちの1本。前に“エロティック編”“アクシデント編”を借りてますが、こんどは心霊をテーマにした1巻を借りてみた。ドライブレコーダーに映り込んだ怪異“峠道の怪”、歩道橋の奇妙な落書きを巡るレポ“ブキミな落書き”など7篇を収録。

 先に観た作品の出来映えから期待はしてませんでしたが……やっぱり微妙でした。

 ただ、アイディア自体は悪くないものも多いのです。少しずつ書き換えられている落書き、という発見を巡る展開はなかなか面白かったですし、映像ではなく体験談をベースにした“絶対当たる競馬の予想”は、まあ『暗黒映像』というタイトルに合ってるかどうかは別として、見せ方としては悪くない。

 如何せん問題なのは、普通なら自然に出来ていていいはずの会話にことごとく台詞っぽいわざとらしさがあること。もう台本読んでるのが見え見えすぎて、興醒めすることこの上ない。特に、シチュエーション的には面白いはずの“ブキミな落書き”のエピソードが、スタッフの大根芝居のせいで全篇作り物に思えてしまうのは大問題です。

 はじめっから素人に毛が生えた程度の人たちによるショートホラー連作だ、という程度のつもりになって鑑賞すれば、まあまあ愉しめるとは思いますが、完成度は低い。もし本物だ、と言い張りたいならもはや言語道断レベル。ほんとに、アイディアは悪くないのもあるというのに。

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