今日は大人のアニメです。

 週末なので、封切り映画の鑑賞へ。場所は1週間ぶりのTOHOシネマズ六本木ヒルズ――震災の影響でしばらくのあいだ、午前十時の映画祭の上映が行われないので、少し足が遠のくかも、と思ったところへ、ちょうど観たかった作品が私の行動半径ではここでのみ上映することが判明したので、それならば、と今日初日を迎える作品に観たいものが幾つかありましたが、敢えてこちらを優先した次第。

 作品は、『ぼくの伯父さん』のジャック・タチが遺した脚本を、『ベルヴィル・ランデヴー』が高く評価されたアニメーション作家シルヴァン・ショメが脚色・監督したイリュージョニスト』(KLOCKWORX×三鷹の森ジブリ美術館配給)テアトルタイムズスクエアのクロージング企画で観た『ベルヴィル〜』があまりに素晴らしかったので楽しみにしていた1本でもあります。

 日本で持てはやされる類とも、ディズニーを主流とするアメリカ産アニメとも違う美術的な映像に、まるで往年の名画を観ているような感慨をもたらす苦くも優しい語り口。説明どころか台詞も最小限で、仕草をきちんと読み解きながらでないと話が解りませんし、人によって解釈も変わるでしょうが、その豊饒さが心地好い。昨日鑑賞した『プリキュア〜』は子供向けを志しつつ大人でも愉しむことが可能な仕上がりでしたが、こちらはとことん大人の味わい。帰り道、ずーっといい気分でいられる名品でありました。

 鑑賞後は毎度ながらうどん屋にて昼食を摂り、一昨日はまだ入荷していなかった本を購入して帰宅。……風が強すぎてだいぶ体力を消耗しました……。

コメント

タイトルとURLをコピーしました