TOHOシネマズ上野オープンに合わせてフリーパスを発行したばっかしですが、プログラム切替直後の月曜日なので、午前十時の映画祭8を鑑賞すべく日本橋へ――大つけ麺博のために拠点を新宿にしていたので、約1ヶ月のご無沙汰です。最近は移動手段もバイクを中心にしていたせいで、自転車での移動がちょっとしんどかった……。
午前十時の映画祭8、今コマの作品は、ジョン・カサヴェテス監督が妻のジーナ・ローランズを主演に据えて描いた、裏社会を生きて来た女が一人の男の子を守るための逃亡に赴くハードボイルド・タッチのサスペンス『グロリア』(コロンビア映画初公開時配給)。
これはかなり好きなタイプの作品。説明を廃しすぎるあまり、「どうしてグロリアが少年を守り続けるのか」という部分の動機付けがもうひとつ足りてない印象があるのが私にはちと物足りない一方で、しかし細かいことは抜きに物語を進め、その随所でヒロイン・グロリアのただならぬ度胸と存在感とを見せつける描写に唸らされます。ジャズ風の渋みのある音楽も世界観と合っていて、魅せられたらどっぷりハマってしまいそうな作品。観たあとで、実は黒澤明が高く評価していた作品だった、と知りましたが、たしかに頷ける。
鑑賞後、例によって近場だとどこで食べたらいいのか解らないので家に帰ってから食事を――と思ってたんですが、しばらく続く体調不良で相当消耗していたせいか、途中で眩暈がするくらい空腹になり、たまらず途中のマクドナルドに立ち寄って店内で食事を済ませてしまいました。今日は映画鑑賞のお供にポップコーンを食べることもしてなかったのが、思った以上にこたえたらしい。
今後は上野にちょっとずつ軸足をずらしていくことになるでしょうが、午前十時の映画祭8が続く限りは、2週にいちどは日本橋を訪ねるはずです……少し体力取り戻さないとね。
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