作業があったり、年末の混雑期が迫っていたり、そもそも資金不足という都合もあって、年内に映画を観に行けるのはあと3回くらい。そうなると、観たい作品を決めて、時期を選んで足を運ぶしかない。というわけで、今日は朝から、TOHOシネマズ上野に行ってきました。
鑑賞したのは、バレエで有名なあの題材をディズニーが実写映画化、オモチャたちの世界での冒険を描いたファンタジー『くるみ割り人形と秘密の王国(字幕)』(Walt Disney Japan配給)。
普段なら2番手、3番手の候補にしてけっきょくスルーするタイプの作品なんですが、今年は午前十時の映画祭にて『ギルバート・グレイプ』『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と、ラッセ・ハルストレム監督作を2本観たので、締めを前に最新作も観ておこう、と思い足を運びました、が……正直、いまいち。子供向けのファンタジーを志向したとしても、背景や展開にいまいち芯が足りない。ありがちな題材や展開であるだけに、余計に工夫が必要なはずなんですが、どうも絵像作りにこだわりすぎて疎かになってしまった感がある。
ただし、映像自体は素晴らしい。飛ぶ鳥の視点によるロンドンの描写から始まり、ワクワク感に満ちたドロッセルマイヤー邸から異世界の美術、いい意味で書き割り感のある異世界の華やかさ。やたらと整っているけど親しみの湧くマッケンジー・フォイの愛らしさも含め、映像は見応えがあります……だからこそ余計に、シナリオの浅さが残念。クリスマスイブという時期にも合ってて、雰囲気は楽しいんですけれど、それ以上でもそれ以下でもない。
ちなみに今回の作品を鑑賞したのはスクリーン1。オープンから既に30本以上観ていますが、スクリーン1は初めて。そしてこれをもってよーやく、TOHOシネマズ上野の全スクリーン制覇です。シネコンはスクリーンの移動が自由、と言い条、続けていくうちにここは邦画、ここは洋画、こっちはアニメが多め、という具合に役割分担が出来るもので、スクリーン1は終了間際の作品が集まりがちだった。上野ではわりと封切り直後の作品を観ることが多かったため、そのために縁遠くなっていた模様。
……まあ、全スクリーン制覇したところで、何かあるわけではないんですけど。
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