レンタルDVD鑑賞日記その582。

心霊闇動画24 [DVD]

心霊闇動画24 [DVD]

 今年2月リリースの『心霊闇動画』シリーズ第24巻。トンネルを探索する男たちが遭遇した怪異“連れてゆく”、不可解なことが続発するという友人のマンションに宿泊した際の記録“新居”、死んだ母の部屋を整理していたとき奇妙な出来事を目撃する“遺された部屋など6篇を収録。

『ほん呪』フォロワーはどこもコンスタントに続巻をリリースする一方、内容的には守りに入ってしまって、安心感はあるけど出来は少々物足りない、という印象になってきた。このシリーズは完璧にその傾向で、もはやフェイクであることを隠さなくなってきた本丸『闇動画』とは異なり、まだドキュメンタリーとしての体裁を保ってはいますが、掘り下げは『ほん呪』と比べるとだいぶ浅い。こと、一緒に届いた『ほん呪』最新巻の長篇と比較すると余計にそう感じてしまう。

 特にこの巻は顕著ですが、ネタの出所が似たり寄ったりなのも気になるところ。よくある心霊スポット探訪の様子がベースになっているネタがふたつあり、睡眠中の様子を録画する『パラノーマル・アクティビティ』スタイルがひとつ。エレベーター前に設置された防犯カメラ、というのもわりあいありがち。そう考えていくと、比較的変わった題材、と言えるのはふたつだけで、全般に既視感が著しい。それだけに、なおさら取材によって背景を掘り下げる、とか検証で不可思議さを強調する、という工夫が必要だと思うのです。どうもこのシリーズ、今年はやたらと立て続けに新作をリリースしているようなんですが、急速に質が落ちていきそうでちょっと心配。

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