レンタルDVD鑑賞日記その643。

ほんとにあった!呪いのビデオ 85 [DVD]

ほんとにあった!呪いのビデオ 85 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブロードウェイ
  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: DVD

 昨年11月リリースの『ほんとにあった!呪いのビデオ85』を鑑賞。人気のない遊歩道で小型ドローンのテストをしていた投稿者が目撃した奇妙な出来事“神の視点”、祭りの様子を収めた映像に記録された不気味な一瞬“手筒花火”、ある演劇のワークショップと繋がる複数の怪奇映像を巡る長篇“Propagation”ほか全9篇を収録。

 ……とりあえず、長篇でネタを組み立てるなら、1巻で見せる範囲はもうちょっと考慮しましょう。これではいまのところ、ふたつの異なる現象を記録した映像がたまたま繋がっていただけで、ほとんど興味を惹かれない。

 またこの前編の段階では、映像に捉えられた怪異より、劇団の演出担当という男がワークショップで行う暴力のヒドさがあまりに印象が強すぎる。なにがヒドいって、当人が演技ド下手なくせに、稽古をする団員にあそこまで威丈高になれる辺りが。もうちょっとうまい奴連れてきなさい。あと、せめて団員が失敗してるのが解るような状況でキレるように演出しなさい。今のところ、ホントにタダの暴力にしか映ってない。

 更に言えば、わざわざそこについてドキュメンタリー部分で言及しながら、少なくともこの巻ではスタッフによる追求が中途半端なのがいけない。スタッフ同士の論争なんて見せる必要ないんです。揉めるところまで見せるなら、せめてどこまで見せるか、どういう風に扱うか方針を固めたうえで収録しなさい。こんなくだりを入れるから、いわゆる“心霊ドキュメンタリー”としての面白さが著しく損なわれてる。そうでなくても現演出になって質が落ちた、という評判なのに。

 後編が収録されているはずの次巻で少しでも挽回できているといいのですが、仮に挽回出来たとしても、この85巻での見せ方が拙い、という評価は覆らない。

 連作に絡まないネタ自体も、見づらかったり、旧作で観たものに方向性が近かったり、とお世辞にも満足がいくレベルではない。申し訳ないですが、さっさと交代させるか、せめていっかい外に修行に出したほうがいいと思う、この演出担当。

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