南の誕生日が迫り、三朗はプレゼントを用意するが、トラブルで駄目にしてしまった。しかしひょんなことから、自分が正解を引き当てていたことを知ると、家にいた凜子に使いっ走りを頼む。しかし、先に教授が買っていったために、目当ての品物は既に売り切れていた。それどころか、凜子の文学賞応募を理由に三朗の家に集まった同僚たちのせいで、二人してベランダに閉め出されてしまう。
……うーん、さすがにやりすぎの域に入ってきた。細工を施してドタバタを強調しようとしているのはいいんですが、登場人物があまりに思慮不足でちょっと苛々してきました。他人の家でパーティを始める、のは隣人が凜子だから致し方ないとしても、部屋にいるべき人間が二人もいなかったらさすがに気づくでしょう。しかもそこから発生する流れがあまりにベタすぎる。
そしてやっぱり、この三角関係プラス教授、という構図はラヴコメとして間違いないんですが、『猟奇的な彼女』という映画の持つ面白さを活かす上ではどうも鬱陶しさが勝ります。暴力的で我が儘な彼女に振り回される面白さと、そんな彼女が持つ秘密の切なさ、という本来の素材に、第三者の不幸を絡めるのはあんまり好ましくないようです。こたすらコメディとして強調して欲しかったなー。
そして次回予告を見ると、凜子の秘密に関して、更にシリアスな方向に運ぼうとしている気配が。……うーん、なんか次第に悪い方向に進んでいる気がします。とりあえず観続けはしますが、期待度はだんだん下がってるな−。
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