週末恒例の映画鑑賞、ですが本日は訳あって変則スケジュールです。まずはバイクに乗って、10時頃に秋葉原入り。Wポイントデーに合わせて、懸案だった買い物を手早く済ませる。
……つもりたったのですが、訪れたソフマップ秋葉原本店7Fが朝からえらい混んでいて、会計に思いの外時間を取られてしまいました。どうも中国あたりからWii Fit狩りの方々が出没していたようで、一個買っては列の後ろに着き、を繰り返しているらしい。しかも大勢で。買い物を済ませたあと、駐輪場に戻る途中で、ガードレール脇に集まっている狩人の皆さんを見かけましたが、そのときだけで7・8人いました。ぜんぶで何人ぐらいいたんだか。せめて平日にやってくれんだろうか。
で、そのあとはいったん帰宅。両親が久々に行きつけの蕎麦屋に行く気になった模様なので付き合うつもりでいたのですが、生憎と我が家の周辺は彼岸の土日は最も混雑する時期で、とうてい車なんか出せない。やむなく家で、とてもお手軽に済ませる。
食後、小一時間ほど昼寝をして、今度は電車にて渋谷へ移動。最近、どんどんホラー専門館と化しているためにこの界隈ではいちばんお世話になっている感のあるシアターN渋谷にて、まずはチケットを押さえておいて、空き時間を利用して階下のアニメイトを覗く。ざっと眺めたあと、1冊だけ買い物をしようかと思ったのですが、ギリギリでレジに向かったところ、とうてい数分では片づきそうもない長蛇の列が出来ていたので、商品を戻して劇場に戻る……まさか1日で二度も行列に祟られるとは思わなんだ。
まず鑑賞したのは、マット・デイモンとベン・アフレックが主催する新人脚本発掘企画がきっかけで誕生した、お約束崩壊スラップスティック・ホラー『ザ・フィースト』(Art Port・配給)。予告編を観た時点でこいつぁ外れということはあるまい、と楽しみにしていた作品ですが、もう期待に違わず無茶苦茶。ヒーロー最初に死ぬし子供もとっとと殺すし死ぬ順序が無茶苦茶だししまいには属性変わってる人もいるし。しかし、そのホラー映画、とりわけクリーチャー物の定石を熟知した上で外しまくり、それでもちゃんと正統派の、B級テイストに富んだ作品に仕立てている。ジェイソンとかジーパーズ・クリーパーズとかああいう連中が大好きな人なら楽しめること請け合いです。
鑑賞後、機嫌がよかったときは普通に応えているぴあの調査員の方に「急いでるのでー」とお断りして、すぐさま駅に戻り、電車を乗り継いで今度は六本木へ。……バイクならあっという間の距離だし電車でも計3駅しかかからないのに電車賃かかりすぎー。
休む間もなく続いて鑑賞したのは、『SAW』の監督・脚本コンビが満を持して放つ、ゴシック・スタイルにアイディアを詰め込んだホラー『デッド・サイレンス』(東宝東和・配給)。前作に惚れ込んだ身としては当初こっちのほうが楽しみだったのですが、観終わった直後の印象は……ちょっと物足りなかった。やっぱりきちんと趣向は凝らしてあるのですが、丁寧すぎたせいか途中で察してしまったため思ったほど驚けなかったことと、その趣向が物語の狙いにおいてあまり大きな意味を持たず、サプライズのためのサプライズのようになっているのが引っ掛かったのです。やっぱり2作目はきついのかなー、などと、近くのラーメン屋で夕食を摂りつつ考えていたのですが、自宅に戻り、入浴しながら更に考えているうちに――筋が通ってしまった。よくよく検証すると、決して矛盾していないことが解ってしまった。うわあやっぱりよく考えてあるやん。もともと恐怖の演出や、先に観た『ザ・フィースト』とは別方向での基本を押さえたデザインや趣向は見事だと思っていただけに、脚本の企みの深さに気づいてしまうともう駄目です。当初は点数を低めに設定していましたが、やっぱりこっちも傑作。あまりに凝りすぎていて見抜きにくいし、よくよく検証を続けると穴が見つかりそうな気もしますが、しかしここまで徹底していればもう文句のつけようがない。
というわけで、1日に2本もホラーを観る、という暴挙でしたが、結果的には大満足でした。さすがに疲れたけど。
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