金八先生は考えた末に、生徒達と共に体育館に立て籠もる道を選んだ。生徒達は美香に、父親と真っ向から話し合うべきだと諭し、美香は父親を体育館へと呼び出す。他の生徒達の親も集まる中、金八先生は体育館の扉を開かせ、遂に美香は父親と対決する……
なんか気づけば、個人的には第5期に匹敵する傑作という評価になっていた最新シリーズもこれで完結。先週の時点では、いいシリーズなのに最後が1時間では勿体ない、などと思っていたのですが……ごめん、充分でした。むしろ長い尺なんて不要でしたわ。
いちばん最初に提示されたまま放置されていたエピソードを最後の最後で回収する見事な手際の良さ。従来のシリーズでは最後、生徒達は金八先生の最後の説教で大泣きしているだけ、という印象がありましたが、全生徒に存在するエピソードを活かして、シリーズ通して初めての、卒業式での全生徒による答辞という形で全員に見せ場を与える珠玉の演出。それを踏まえているから、恒例の一対一による説教もより感動的になっている。いつものことですが、最終回は泣こうと詰まろうと基本的にそのまんま使っているようで、それ故に通常のドラマよりも感動が深いのですが、今回は更に強烈でした。水増ししていないからこそ、密度が高い。
ただ一点、美香の進路について決着していないっぽいのが気になったのですが、しかし今回のシリーズは短期的に結論の出ないこと、また親子の間で解決すべき問題について過剰に踏み込まない傾向がありましたし、実際金八先生が関わるべき段階は過ぎているので、これでいいと思います。
……というわけで、終わってみれば本当にほとんど不満のない仕上がりでした。毎回、何かしら大きな疑問点が残ってしまっていたことを思うと、むしろ最高傑作だったと言ってもいいような気さえします。もし同じスタッフが携わるなら、第九期も歓迎するぞ個人的には。……視聴率にあまり拘らない度量がいまのTBSにはなさそうなので難しいとは思うけど。
コメント
♪サッチャンハネ、コウツウジコデ、ハネラレタ、ダカラ、カオガトレテ、
ドッカトオクヘ、トンデチャッタ♪悲しいね、さっちゃん♪
調べてみたところコメントや掲示板向けのチェーン記事とでも言うべきものらしいですが、後半にあるはずの肝心の文章がないので機能しなくなってます。
それ以前に、趣味で徹夜怪談聞いているよーな人間のブログにこれ書き込まれてもなあ。