『墓場鬼太郎』第七話 人狼と幽霊列車

 ねずみ男の手助けで辛くも日本へ戻ることが出来た鬼太郎、だが目玉の親父を人質に取られ、丁稚代わりにこき使われる。だが、そうして逃げ込んだねずみ男のアパートも、水道水に紛れた水神によって発見されてしまった。ニセ鬼太郎が殺され、窮した鬼太郎はアパートを飛び出すが、結局行き場もなく舞い戻る。しかし、入ったのはふた部屋となりに暮らす紳士の部屋であった……

 あまりにも色んな話が入り乱れているので粗筋を書くのが大変です。そしてこんなにもお約束から程遠い筋廻しを見るのはなんだかとても久し振りだ。

 正直なところ支離滅裂、と言わざるを得ない部分も多いのですが、その脱線ぶりが愉しすぎてあまり細かい指摘をする気にもなれません。ていうか、新しいキャラクターが登場したと思ってもものすごいあっさり退場させてしまうこの潔さというか思い切りの良さは何。あのがま口の女性は何だったんだ? そして人狼紳士の出て来た理由は何なんだ?!

 流れは無茶苦茶ながらも、怪奇描写はどんどん質が向上していて、Bパートの陰鬱なムードは秀逸でした。それにしても、毎週のように関係性が変わるなこいつら。

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