相変わらずBGMはさだまさし中心でございます。2004年にリリースされたアルバム『恋文』に収録されたこの曲は、かのグループ“あみん”の名前の由来でもある、ファンにはお馴染みの名曲『パンプキン・パイとシナモン・ティー』のご実弾、もとい後日談になっています。『パンプキン〜』は喫茶店マスターの恋物語を常連客である学生の“僕”の視点から綴った、さだまさしの物語調歌詞の真骨頂ともいうべき曲なのですが、続編たるこちらはマスターの息子が“僕”の娘に懸想して何度もフラれ、それでも性懲りなく挑んでくる姿を描いている。何年経とうと恋に目のくらんだ人間の間抜けさは一緒、という主題をえらい長いスパンで完成させたものなのです。
……そういや、喫茶店ではもうスティック・シュガーが主流で、角砂糖をあまり見かけなくなりました。『パンプキン〜』でおまじないの道具に使われていた、薔薇の形の角砂糖なんてもってのほかでしょう。ですから、後日談であるこの曲では別のかたちで薔薇を使ったわけなのでしょう。
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