『夢使い』第四話 土曜星あらわる

 塔子と燐子は土曜星の夢使い・茶川三時花の救援のために九州へと飛んだ。蝋人形館を取り込むまでに成長した悪夢を、だが夢に囚われた当人は、死別した恋人との世界を築いた夢を手放そうとしない。消えた恋人の跡を継ぐかたちで夢使いとなった三時花は男に同情してしまい、攻撃を躊躇う……

 ……石を投げると能登麻美子に当たる? なんか毎期、彼女の出ている作品を2本は観てるぞ?

 また新しい夢使いが登場ですが、原作を読んでいるときから思ってましたけど――こんなに沢山夢使いを出す必要があるのでしょうか。また今回の場合、なんでわざわざ東京にいる塔子たちに助けを求めたのかも不明です。

 事件は初登場である三時花の過去に絡めて、直情型の燐子とは異なる立場から事態の解決に望むスタイルを示す、という仕組みにしたかったようで、それゆえどうも取って付けた印象が否めません。とりあえず悩みは振りきったものの、その挙句の解決の手順がいつも通り、乱暴というのも気になります。あんな得物を振りまわす前に、悪夢を見ている当人との意思疎通を図り自らの意思で解消させる、という努力をいちおうはしたほうがいーのではないか、夢使いとしては。

 作画・演出面は相変わらず、あちこちで崩れながらもところどころいい絵やカット割りが出てくるのでけっこう観られる印象。あーだこーだ言いつつ原作者の作品が好きだ、というのを差し引いても、切る理由がないので当分は見続けてしまいそうな気がします。

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