今日、これまでに見たことのないくらいにどーしようもないデータが本業のほうに届きました。画像埋め込みのIllustratorデータなのですが、埋め込み画像が意味もなく分割されていて、絵の途中に筋が無数に出来ている。修復しようにも埋め込まれているからPhotoshopで呼び出しができず、いちいちコピー&ペーストして繋ぎあわせてみると、分割されたデータの端に消えている箇所があって、Photoshop上で一枚の画像に作り直しても状態の悪さは如何ともし難い。しかも、新聞のモノクロ五段原稿なのに、MOで届いたものは当初100MB強ありました。保存し直したら何故か30MB程度に大幅減しましたが。
聞けば、先日はカラー原稿でも似たようなどうしようもないものを同じところから余所に仲介していたようで、あれこれ連絡を取り合った挙句そのまま通してしまったそうな。というのも、このどうしようもない作り方をした大元が確認できず、直している時間がなかったそうで――なんで責任者が把握できないんだろう。けっきょく掲載元の新聞ではそのまま受けてしまったそうです。確かに、紙焼きを出してみたところ、新聞の標準的な線数では画像の筋が見えにくくなっているのでさほど問題はなさそうなのですが、見る人が見れば苛立つような状態なんですけど。いやそれ以前に、データを作った当事者はこの不出来な貼り絵状態の代物で納得していたのでしょうか。謎は深まる。
前述の通り修復しようとしても徒労に終わる可能性が高く、いちどはこれに近い状態でも通ってしまった前例があるようなので、要求された手続を済ませてそのまま渡してしまいました。……どーにもモヤモヤしたものが残りますが。
コメント
無意味に分割じゃなくて、下位バージョン保存じゃあないですか?
はじめまして、いらっしゃいませ。
それも考えたのですが、下位互換の保存で分割されるような手の入れ方をしたデータとはとても見えないのです。写真データに手を入れたかったのかも知れませんが、それならIllustrator上で無理に加工したりせず、元のデータを修正すれば良かったはずですし。
実は更に前の段階の原稿があって、その時点であとの作業に配慮せず画像を埋め込みにしてしまった、という可能性も考えられますが、それはそれで問題があるわけで。
他のところから来るデータは、Photoshop上で可能な処理は済ませて最小限に抑えているものが多いので(それでも末端でやっている私からすればまだ軽減できるぞ、というのが多いのですが)下位互換で保存しようと無駄にしか見えない処理でデータを重くされるのはやっぱり有り難くないのです。