レンタルDVD鑑賞日記その659「チャン・ツィイーてんこ盛り」の巻。

 本日はNetflixではなく、月額レンタルで映画鑑賞です。2000年に製作され、第73回アカデミー賞で10部門ノミネート、外国語映画賞はじめ4部門受賞に輝いたアン・リー監督作品『グリーン・デスティニー』。1本の名剣を巡る戦いと、武侠に身を投じる者たちの人間ドラマを、壮大なヴィジュアルと華麗なアクションで描く。
 なんでこれを借りたかって、Netflixでドニー・イェン出演の『ソード・オブ・デスティニー』を観ようと思ったら、これの続篇という位置づけだったからです。だいたいこういうのは前作を観なくてもそんなに問題なかったりしますが、どうせなら順を追って観たい。ていうかなんで続篇を独自配信するのに前作を押さえてないんだ。Sonyが権利を握ってるからか。
 公開当時の高評価も納得の名作でした。初期のジャッキー・チェンも出演したことのある、いわゆる“武侠もの”なんですが、シナリオが明らかに洗練されている。しかも、この当時の価値観、女性観を踏まえながら、そんな中で武侠を極めようとする女性たちの葛藤を描くまなざしが非常に現代的。中盤の展開があまりにも駆け足気味なんですが、それも不自然さよりスピード感として寄与しているのが、構成の巧さを証明してる。
 そしてアクションがとにかく美しい。非現実的なんだけどきちんと組み立てられた動作に説得力があって、アクションだけでも観ていられる。きちんと技倆の差さえ表現しているが凄い。
 主演はチョウ・ユンファとミシェル・ヨーと聞いてたんですが、実際に観てみたら思いのほかチャン・ツィイーだらけでした。アクションだけでなく艶やかなシーンまであって、ほとんど彼女を堪能させるために撮ってんじゃないのか、と思うくらい。まあ何の不満もありませんが。

 無事に予習が済んだので、次は『ソード・オブ・デスティニー』を鑑賞する予定……すぐにではないかも知れませんけど。なんとなく続き物でも間を開けて楽しみたいタチなのです。

コメント

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