……早めに職場を離脱できたのをいいことに。
ただ、もとはハシゴするつもりはありませんでした。一本観たらとっとと帰ろうと思い、まず鑑賞前に必要な買い物を済ませ、それから劇場へ。設備がどーしても許せずに、記憶している限り二年以上訪れていなかった有楽町スバル座にて鑑賞したのは異様な連続殺人犯を追うサイコ・スリラー『サスペクト・ゼロ』(Sony Pictures・配給)。詳しい感想は後日、この辺に記しますが……うーん。冷静になるとよく出来ているんですが、やっぱり『セブン』を超えたなんて迂闊に言わないほうが身のためです。普通に観てもすぐには腑に落ちない作りなのに、尚更微妙な余韻が残ってしまいました。
で、その微妙な余韻が胸中に燻っていたために、どーにも収まりがつかなくなってしまったのです。もともと今日はこれと別の作品のどちらを観るかだいぶ悩んだ挙句、『サスペクト・ゼロ』のほうが今週いっぱいで終わると知ったので優先したのですが、もう一方もいずれ機会を見つけて観るつもりだったし、折良く最終回にも充分間に合う。ということで、思い切ってマリオンを越えて和光裏にあるシネスイッチ銀座まで足を運びました。
ものはケヴィン・スペイシーが監督・製作・脚本・主演に歌声までも披露した、往年の大スター・ボビー・ダーリンの生涯を描いたドラマ『ビヨンドtheシー〜夢見るように歌えば〜』(GAGA Communications G CINEMA・配給)。こちらも詳しい感想は後日、この辺に。なんかまたしても実在の人物をモチーフにしたメタ・フィクション風の作りで一瞬うんざりしましたが、しかし先に観た作品のモヤモヤさえぶっ飛ばすエンタテインメントっぷりで、最後には大満足。やっぱりケヴィン・スペイシーはただ者じゃない。まさか歌い手としてもあんなに巧いとは思ってませんでした。
……さあ、感想を書くのが大変だぞ。
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