作業が立て込んでますが、ずーっと映画館に行かずにいるとフラストレーションが却って作業の妨げとなる傾向にある。しかも新・午前十時の映画祭、今コマは作品が1週間で切り替わるため、元日までに訪れねばならない。だったら、これを今年最後の1本にしよう、と思い、最近は切り替え直後の月曜日に鑑賞していたのを、年内に行けるいちばんギリギリのタイミングである今日、鑑賞してきた次第。
TOHOシネマズ新宿の開館によりだいぶあっちに引っ張られましたが、依然として私にとってはいちばんのお馴染みであるTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した作品は、アメリカではクリスマスの定番となっている名作『素晴らしき哉、人生!』(日本RKOラジオ映画初公開時配給)。この映画祭では2度目の鑑賞、なんですが、何故か印象に残ってない……と思ったら、あの震災の直前だったからか。なにせ震災当日、直前に観たのが『ローマの休日』だった、というのがインパクトが強すぎたのだ。
印象が薄かった、とは言い条、内容自体はけっこう鮮烈に記憶している。冒頭の天使のくだりに違和感が強く、ドラマ作りが少々古くさい印象ながら、ほぼ無駄を残さないシナリオと空気作りは間然するところがない。よほど底意地の悪い見方をする人でもない限り、目頭を熱くさせること請け合いのクライマックスは圧巻です。作中の主人公と同じような運命を辿ったこの映画、年末で時間の出来たひとが多いとは言い条、今日の上映が盛況になっていることからしても、未だに色褪せない傑作であることを証明してます。
まさに年末に最適の1本で、いい気分で帰宅したのですが、家に近いところで、横道から飛び出してきた子供の自転車に衝突されて若干トーンダウン。私も向こうも怪我はなかったようなのですが、帰ってみたらハンドルが微妙にズレていた。あまりにきつく固定されていて、我が家の工具では如何ともしがたいので、自宅近くの自転車店に持っていこう、と思ったら、どうも店主が年配だったせいか、最近営業していないらしい、という話。けっきょく、ちょっと離れたところまで持っていって直してもらいました。自転車はハンドルがズレた程度、私自身は膝に打ち身らしき痛みがあるぐらいなので、まあ大事に至らなくて良かった、とはいえ、この一連の成り行きでだいぶ消耗してしまいました……。
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