絶賛ポロロッカ中。

　このあいだ、ｄアニメストアで観た『日常』にハマったあまり、原作を電子書籍でコンプリートする、という醜態を晒してしまったというのに、またしてもポロロッカ現象を起こしてしまいました。こちらは現役でテレビ放映中の『実は私は』で。

　そもそもそんなに気にしてなかった作品なんですが、もとはラヴコメ大好きだった血をざわつかせるドタバタと胸キュンの絶妙な配合ぶりにヤられてしまい、これも電子書籍に手を出してしまった。ちょっとだけ、のつもりで昨晩買い始めて……気づいたらもう８巻に入ってます。ハマりすぎだろ自分。

　しかし、やっぱり原作と比較すると、アニメ化するうえでの計画というのがだいぶ窺い知れる。読んで解りましたが、思っていた以上に脚色が激しい。絵柄がより可愛くなっているのはともかく、もしかしたら原作ファンにとって気になるポイントはむしろ、このストーリーの再構成ぶりではないでしょうか。

　理解は出来る。恐らく１クール、長くても２クールくらいの計画と思われますが、原作の内容のどの辺までフォローするのかは不明ながら、全部は間違いなく押さえきれない。そこで、インパクトの強いエピソードを、キャラクターの登場に合わせて再構成しているのでしょう。アニメ第４話で、委員長の中の人が大ピンチになるエピソードが描かれてましたが、あれなんか原作８巻でやっと出て来ているのです。原作でもたぶん人気が高かったであろう委員長の“活躍”を早めに描きつつ、一連の流れでけっこう重要なモチーフを流用することで、あとあと出てくる悪魔っ娘の伏線を張る、という形で利用している。

　そんなわけで、原作のモチーフを活かす、という意味ではもの凄く真っ当なやり方を選択している、と思われるアニメ版ですが、何事も“原作通り”を重んじる人には果たしてどー感じられるか。また、アニメ版の是非については、やっぱり最後まで観て判断したほうがいいでしょう。再構成がダイナミックなので、本当に終わりまで観ないと評価しづらい。

　結果として、ポロロッカする価値のある作品であるのは確かだったようです。懐具合と相談しつつ原作を読みながら、アニメスタッフの創意工夫を汲み取りながら楽しむとしましょう。

　……しかし今期のアニメ、気づいたら８本もチェックしている、私としては久々の異常事態なので、ポロロッカはこれっきりにしておきたい。もうひとつやりかねない作品があるっちゃあるんですが、せめて少し時間をおかねば*1。