封切り鑑賞のため、毎度ながらのTOHOシネマズ日本橋へ。一昨日の時点で既にチケットを押さえてあったので、けっこうギリギリで劇場に駆けつけました……ぎりぎりすぎてちょっと予告篇に入っちゃったけど。
本日の作品は、“博物館の展示物が動き出したら”という実にシンプルな空想をそのまんま映像化、好評を博したシリーズの最新作にして完結篇『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密(字幕)』(20世紀フォックス配給)。
舞台はおおむね大英博物館に移りましたが内容はブレてない。若干、動き出すものの範囲が広がってるのが気になるといえば葉になりますが、それ以上に様々な歴史的モチーフが一堂に会して動き出す、という面白さ、その意外性で楽しませる姿勢が一貫していて、やっぱり楽しい。そして今回は、最終章ということで“別れ”の切なさもきちんと盛り込んでいて、シンプルだけど充実した仕上がりです。個人的にはもうちょっとシチュエーションを足して欲しかったようにも思うんですが、終盤のドラマと、あの人の登場でお腹いっぱいにもなった。
しかしこの作品、何よりも切ないのはロビン・ウィリアムズの存在です。本篇が完成したあとでこの世を去ってしまった彼の、実際の姿ともダブるようなラストシーンにグッと来ます。映画のエンドロールでは撮影の前後に亡くなった関係者への献辞が添えられるのが通例になっていて、本篇ではロビンと、1作でも先輩警備員の役を務めたミッキー・ルーニーの名前が掲げられているのですが、一緒に添えられたひと言がまた泣かせます。未だにロビン・ウィリアムズの最期は残念でならないのですが、愛すべきこの作品を映画人生の最後に掲げられるのは、ある意味では幸せとも言えるのかも。
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