起きてみたらまあまあ余力があったので、予定通りに朝からお出かけ。しんどくなったら引き返す、ぐらいのつもりでいましたが、暑いながらも耐えられないほどではなかったので、戻ろうと考えることもありませんでしたが。
訪れたのは4月以来のシネマート六本木。お目当ては、本日封切りの『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』(TWIN配給)初回に、ツイ・ハーク監督がSkype経由で観客からの質問に応える、というイベントです。『王朝の陰謀』で登場したディー判事の若き日の冒険を描いた作品なので、どのみちいずれ観るつもりでしたし、折角ならイベント付で、と赴いた次第。
本篇上映後、ツイ・ハーク監督のファンで、プログラムにイラストを寄稿した漫画家・久正人氏と、通訳担当の方が登壇、場内に持ち込んだノートパソコンでSkypeを繋げ、その映像をスクリーンに写す形でイベントが進行する……はずが、どういうわけか、映像はちゃんと繋がっているし、先方の音声はこちらに届いているのに、こちらの声が行っていないらしい。監督が何やら言葉を返したのに、劇場側の反応がないためか、監督がいちど席を立ち、スタッフらしきひとが一所懸命調整をしている姿が映っているだけ。結局、通訳の方が携帯電話を片手に、何とかコミュニケーション出来るようになりました。
上映終了後のイベントゆえ、ネタに抵触する内容も多かったのですが、とりあえず書いても問題がなさそうなのは、久氏が寄稿したイラストについての監督のコメント。イラストから触発されるものがあったので、また是非ディー判事シリーズを製作したい、というのです。触発された云々はリップサーヴィスも含んでいる可能性もありますが、本篇の描き方からしても、続篇はあり得そう。近年ふたたび活発に新作を発表しているので、またこの中国版ホームズにお目にかかれそうです。
ちなみに映画自体の感想ですが、如何にもツイ・ハーク監督らしい仕上がり。ぶっちゃけ、内容はだいぶ支離滅裂に陥っているのですが、それもこれもサーヴィス精神の為せる技、というのは相変わらずですし、強引ながらファンタジー世界で活躍する名探偵、というエッセンスは充分詰めこんでいる。ポスターにあるような“最高傑作”だとはとーてい思えないんですけど、監督らしさが横溢しているので、彼の作品が好きならまず満喫できます。
鑑賞後は、毎度のうどん屋にて昼食を摂り、ちょこっとだけ用事を済ませてから帰宅。イベント終了が14時を回っていると、家に帰りつく頃には16時くらいになっている。さすがに仮眠を取るような時間でないので、そのまま起きていましたから、そろそろ眠気が募ってきました……まあ、何とか『るろうに剣心』の感想は書けたから良しとしよう。
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