ゴジラなめんな。

 週末は映画鑑賞です。心残りを作らないために、なるべく封切りを優先する……というルールを自分に課してますが、本日は封切りとはちょっと違うものが無性に気になってしまった。

 朝から出かけたのは、三省堂の裏手にある神保町シアター。いわゆる“名画座”として、往年の日本映画のなかから特定のテーマで選んだ諸作を一定期間上映する、というスタイルで営業している、都内でも珍しい劇場のひとつです。本日から始まった企画は、この夏のハリウッドによる最新作上映を前に、またシリーズ誕生60周年を記念した、『ゴジラ』シリーズ全作品の一挙上映。子供の頃に雑誌とかで多少なりとも触れてますが、たぶん実作はほとんど観ていない私としては、大スクリーンで、たぶんフィルムで鑑賞出来るこの好機に体験しておきたい。当然のように初日の1本目が第1作ですから、そのチケットを確保するべく勇んで出かけました。

 既に札止め状態でした。

 チケット販売開始よりちょっと早めの時刻に到着したのですが、我ながらどんだけ認識が甘かったんだ、と己をなじりたくなるくらいの行列が出来ている。案内のかたに確認したところ、1本目どころか2本目でさえすぐに満席になりそうな状況らしい。列を眺めると、まあよくもこれほど幅広い客層が集まったものだ、と感心するほど様々なひとがいる。ここではよく見る年輩のマニアは勿論のこと、小さな子供連れもいれば、どー見てもアジア系ですらないひとさえ混ざっている。もはや何も出来ることはない、という状況なので、すごすごと撤退しました。目当ての第1作は、人気を考慮してか、この企画序盤の7日間毎日1回はかけているので、何とか都合をつけて鑑賞します。っていうか、観る。

 仕方がないから別の作品を観ようかしら、と思い、まず銀座地区まで移動して、それからふたたび神保町にほど近い岩波ホールまで様子を見に行き悩みましたが、気乗りがせず断念……観たい作品はあるんですが、昨晩あまり寝付けず睡眠不足気味、という状態では耐えられないかも、というものだったので、先送りにしました。

 そんなわけで、映画は観ず、秋葉原に立ち寄ってお買い物をしてから帰宅。昼食も自宅近くのラーメン屋で摂りました――とある事情から、自宅近所も一部で混雑していたので、若干人に中った気分であります。

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