6月29日のレポート。
日本橋にある福島県のアンテナショップMIDETTEにはイートインがあり、地元の飲食店が入れ替わりで出店、限定的ながらご当地と同じメニューを提供している。これまでに2回訪れたことがありますがいずれも老麺まるやというお店でした。王道の喜多方ラーメンで美味しいのは確かなんですが、せっかく入れ換えしているのに、おんなじ店ばかり楽しんでいてはつまらない、と思い、今回はきちんとMIDETTEのホームページで違うお店が出ているのを確認の上立ち寄ってみた。
この日出店していたのは、会津若松にある鈴木飯店。あごだしの塩らぁ麺と醤油つけ麺、というメニューを持ち込んでいた。あごだし……は、けっこう美味い店をいくつか知っているので、あえてつけ麺のほうをチョイス。ベースがそもそも辛いそうで、辛さの調整も出来るとのことですが、こちらは普通でお願いしました。誘われるまま、煮玉子のトッピングも追加。
確かに、辛い。ただ、これまで私が味わったラーメン店の辛味とはちょっと性質が違う。酸味が強く、一口めから唇がピリッとくる。強いて言うなら、酸味の強い辣油みたいな感じ、と言おうか。
麺は中細ぐらいで、ちょっと柔らかめ。ざるそばよろしく刻み海苔を添えているので、口当たりも食べたあとの印象も優しい。ただ、それが正直個性の強いつけ汁に比べると弱くて、麺の印象があまり残らない。かたちはしっかりしているけれど、冷やして若干パサつきも感じるチャーシューも、つけ汁に浸すことで美味しさが増す、みたいな要素がなくてどうも物足りない。
まずいわけではないし、胃の弱い私でも食べ進めるのに苦はない。痺れるような辛さながら、あっさり食べられるのはいいことだ、と思う一方、私としては正直、あんまし響かなかった。MIDETTEのイベントカレンダーによると、この鈴木飯店もわりあいこまめに出店しているようですが、次回はあごだし塩らぁ麺のほうにしようかしら。
繰り返しますが、まずかったわけではない。私にはハマらなかっただけです。
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