封切り映画を鑑賞するのが常の土曜日、しかし今日は夜のイベントに出かける都合もあって、午前中ぐらいじっとしていようと、映画感想を片付けつつ、まずは定額レンタル最新便を鑑賞。1本は昨晩、出かける前に鑑賞しているので、実際に今日観たのは1本だけですけど。
作品は、『ほんとにあった!呪いのビデオ14』と『 同 15』(2本とも、BROADWAY・発売)。いつも別々に語っているのに何でまとめるのかというと……この2本、色々な意味でスタッフが行き詰まっていたよーに感じられたので。
『〜14』のほうは映像的になかなか興味深い作品が多かったと思うのですが、それよりも目についたのは、インタビューなどを行うスタッフの態度の悪さでした。途中、嫌気が差して辞めていったスタッフに対して話しかけているときはともかく、投稿者に対してあの横柄な口の利き方は何なのか、と苛々してくる。ラストである意味自業自得の成り行きになるのですが、むしろこういうドキュメンタリーで観る側にそんな感覚を与える作り方をする意味があるのかと訊きたくなる。
で、そうして引っ張っておきながら、『〜15』では問題のスタッフを見舞った災厄について触れていない。しかも当人、発売当時似たような指摘をされたのか、まるで人が変わったかのように取材の態度が殊勝になっている。何かモヤモヤした気分を抱きつつ最後まで観たら、『Special6』に続く、だそうです。……何回調べても、『Special6』自体が出てねんだが。そしてその話は『〜16』で大して触れられず、『〜17』で予告が出て『〜18』で尻窄みな終わり方をしましたが。この成り行きに、当時のスタッフの迷走ぶりが垣間見えてしまいます。
個々のエピソードには秀逸なものがありました。『〜14』は同じ場所をふたつの機材で撮影した、というシチュエーションがなかなかユニークでしたし、『〜15』はラストを飾るエピソードのインパクトが強烈。ただいずれも1巻を牽引できるほどの力がないから、スタッフ絡みや脅迫状のネタで繋ごうとしたのかも知れませんが、完璧に失敗してます。……この夏の3ヶ月連続リリース、どうも続き物があるらしいのが、本気で心配なんですが。
1本観ても1時間程度、並行して執筆していた映画感想も完成の目処が付いたので、ならば、と昨日購入したアレもさっそく鑑賞してしまいました。『REC[レック/ザ・クアランティン]』(Sony Pictures Entertainment・発売)。
……想像以上に、オリジナル通りでした。
舞台や言語が変わったぐらいで、プロットはほとんどいじっていません。多少追加された描写はあっても破綻は来しておらず、その意味では正しいんですが、どーもインパクトに欠きます。とはいえ、ちゃんと細かく作っている形跡はあるのでオリジナルを高く評価している人ならさほど不満は抱かないでしょうし、オリジナルを知らなければあの圧倒的な臨場感は味わえるはずなので、恐怖を味わえるはず。日本で劇場未公開に終わったのは、たぶんあまりにそのまんまだったからだろうなー……。勢いで注文してしまった作品ですが、出来は悪くないので後悔はしてません。
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