梅雨の有り難い晴れ間に、バイクにて朝からお出かけ。西新井の映画館は、今月1日ほどではないにしてもかなりの混雑でした。理由はいまいち解りませんが、梅雨時にしては陽気のいい土曜日だったから、小中学生がお出かけをせがんだのでしょーか。あとで訪れた蕎麦屋もいつになく混んでいました。
私のお目当てはちょっと対象年齢が高そうなので、封切り日とはいえさほどではないだろう、とタカをくくっていたらとんでもない、満席でこそありませんがなかなかの人の入り。作品にとっては大変いいことなんですが、上映中にいちいち声に出して反応する人が後ろにいるのには閉口しました。そういうのは家で観ているときだけにしてー。
……なんにせよ、半年を待たずして、年内の映画鑑賞本数、延べ100本を達成致しました。敢えてこのタイミングで選んだのは、新田次郎の小説をカメラマンの木村大作が自ら企画・脚色・監督し、空撮なしCGなし、すべて現地にスタッフの足で機材を運び込み、時間をかけて撮影した、『劔岳 点の記』(東映・配給)。
これも予め原作を読んで鑑賞しました。正直なところ原作は私にはあまりピンと来なかったのですが、もし実地でこういう撮り方をすれば相当に見応えのある作品になるだろう、と直感し期待していたのです。出来映えは、期待通りでした。台詞回しなどにちょっと違和感はありますが、スタッフ・キャストの魂がスクリーンの隅々にまで刻みこまれたような映像は圧巻の一言。今日感想をアップした『トランスフォーマー/リベンジ』とはベクトルがまるで異なりますが、これもまた映画館で観る価値のある作品だと思います。
……しかし、非常に出来が良かっただけに、後ろの人の話し声でいちいち集中が殺がれたのが残念でした。余裕があればもう1回ぐらい劇場で観たいくらいですが……どーしても観てない作品を優先してしまうのです。まあいずれにしても、節目に持ってきて正解の、いい映画でした。
なお本篇は“延べ”で数えた場合の100本目、つまり重複を省いた場合の100本目がまだあるわけです。そちらの節目にも、良さそうなのに目星をつけておりますが、公開は27日。嗚呼、いまから楽しみ――と言いつつ、実は候補ふたつのどちらかで迷っていたりする。
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