ラーメンイベントに参加するようになってからだんだん色々な店にチャレンジするようになって、いずれ行かなきゃいけない、と思っていた店のひとつが一蘭でした。このあいだ、上野店で初体験を試みたものの、店の前の行列に気後れして断念したことが心残りになってましたが、6日の日記に記したとおり、思わぬタイミングでようやく成就。
一蘭と言えば、まず味集中カウンターに触れないわけにはいかない。1席ごとに可動式の仕切りで区切られており、左右の人間を気にせず料理に集中出来る。注文の受付も、用意してある注文票に記された項目ごとにチェックを入れて、正面の簾から現れる店員さんに手渡せばいい。声を発する必要もなく、麺のゆで加減などを指定出来るのは大変に有難い。まあ私は、外食時に会話を疎んじるたちではないので、口頭のほうが早ければそうしますが。
注文したのはここの定番、天然とんこつラーメンに、トッピングの海苔。これに更にドリンクを追加したセットもありましたが、飲み物はお冷やで充分。
なるほど人気も頷ける美味しさ。とんこつラーメンというと、味は濃厚でもその分スープの臭みが気になる場合もありますが、丁寧に炊きこんだスープに不快な匂いはない。口の中でも味わいはまろやかで、しかしとんこつの風味はしっかり感じられる。
そして、一蘭のとんこつラーメンの特徴である、唐辛子を効かせた辛味スープのお陰で、絶えず味の変化を楽しめるのもいい。最初は辛味を溶かず素のままスープを味わい細麺を楽しみ、ちょっとずつ辛味を混ぜていく。意図的にかき混ぜなければあとからでも素の味は楽しめる、というのも嬉しい。
一蘭、というか、博多のとんこつラーメンの特徴として知られるのが、替え玉です。カウンターに設置されたボタンを押すとチャルメラの音が響いて、その場で替え玉の注文が出来る。基本的に健啖家とは程遠い体質に加え、こないだまで食事もしんどいくらい喉を痛めていたので、さすがに替え玉の楽しみを味わうのは無理かな〜、と思っていたのですが、いさ食べてみたら、けっこう余裕がある。さすがに一玉は厳しいけれど半分なら、と考え、せっかくなので注文してみた。
出来るときはなるべく予習してから行くのがポリシーなもので、替え玉はすぐにスープに投下せず、まずは替え玉にかかった出汁と絡めて麵だけで味わって欲しい、という店側の意向も知っている。試してみると、確かに美味しい。っていうか麵自体が普通に美味しい。ほんとに麺だけでも平らげてしまいそうな勢いでしたが、途中からはちゃんと丼に投入し、スープと絡めて頂きました。
美味しいけれど尾を引くくどさもなく、大食漢でなくても適度に楽しめる分量。なるほど人気になるのも納得の完成度でした。店舗の規模によっては行列に遭遇する危険も低くなりそうなので、今後困ったときは積極的に利用しようか、という気になってます。クセが少なくボリュームが適度、というのは、体調が変動しやすく食欲にムラがある私にはすごーく助かるのです。
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