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本日のお買い物、本来の目的はこれでした。いや、買ってきたのではなく、もともと持っていたCDの盤面が傷ついて再生できなくなっていたのを、クリーニング・サービスを利用して復活させたのです。このところ妙に聴きたくなっていたのに再生できず、再発される様子もないので、サービスの存在に気づいて折角だからと利用した次第。
このBEAT BOYSというグループ、当初は丸眼鏡の人が吉田拓郎の曲を吉田拓郎そっくりの歌い方*1にてメドレーを演奏するという形だったものが、時を経てにわかにTHE ALFEEによく似た三人組が楽器を持たず踊りハーモニーを織り成すユニットとして復活した、という奇妙な経緯があったりする。ネットで調べていたら「楽器の代わりに酸素ボンベ持参で踊る」と表現しているところがありましたが、あーそういえばそんなんもあったね。いずれにしても、このアルバムがリリースされたのは今から18年も前なのでした。
しかし、アルバムとしての完成度は決してお遊びのレベルではない。一部で高見沢俊彦がギターを弾いているだけでTHE ALFEEのメンバーが楽器を演奏せず、編曲もTHE ALFEEとの共同作業が多かった武部聡志が中心となって担当、心置きなく歌唱とハーモニーに集中しているために、歌声こそTHE ALFEEのままでも楽曲の趣はがらっと変わり、よりポップに、より洗練した雰囲気を作りあげている。このあたりからTHE ALFEEはコンセプト・アルバム主体となっていって楽曲のインパクトは衰えていたのですが、しかしこのアルバムに収録された曲は1曲1曲が印象的。小室哲哉をアレンジに招いた『Let’s! Break Dance!!』、今井美樹とのデュエット『l’hiverの追憶』、坂崎の柔らかなヴォーカルにぴったりと嵌る『やさしい黄昏』などもさることながら、シングルとしても発表された『誰よりもLady Jane』の完成度は驚異的。というわけで今回はこれを選びました。
*1:但し一部だけ森進一。
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