『らき☆すた』第24話　未定

　学園祭。まったりとクラスの出し物に参加するだけのはずが、１年のパティの旗振りで、気づけば縁のある面子でチアリーディングをやる羽目になったこなたたち一同。各クラスの催しの準備に追われつつ、ばたばたと練習を重ねていくのだった……

　……うーん、とことん緩い。悪い意味で。よその反応も含めての推測ですが、多分今回は原作ではいっさい綴られていないエピソードなのでしょう。ネタ単体の切れ味がなく、波もなくだらだらしているといういちばん悪い状態に。最終回だというのに台詞回しの呼吸も雑だし、小ネタなんかまったく功を奏していません。アニメ版最終話だから、とオリジナルをやるのは止めませんが、同じテイストで話を積み重ねながら最後にまとめる、ぐらいにしたほうが良かったような。

　全体を通してテーマを設定したせいで、オリジナルで語れない弱さと構成力の乏しさを露呈した感じ。作画クオリティの維持は見事ですが、それ以外がけっこうズタズタでした。特に本編最後の話の「外した」呼吸にまるで説得力がないのが致命的です。脚本というより演出の間が下手すぎるせいですが、あれで却って印象が悪くなりました。前回か、こなたの母親が出て来た回で止めておいたほうが良かったんじゃなかろうか。

　……というのを書きながら観ていて、スタッフロールで脚本担当の名前を見て、絶句。ああ……なんか根本的な弱点を見た気がする……。

　全体としては、特にテーマを設定せず語っていた点で逆に好感を抱いていたのですが、最後で台無しにした感じです。予算に余裕があればＤＶＤもその都度購入を検討するつもりだったんですが、最後の最後でモチベーション落ちたなー。

　しごくどうでもいいのですが、あきらと白石の会話はどう聞いても痴話喧嘩でした。……え、そう見せたかったの？　このふたりの部分はちゃんと最後でネタを仕掛けてくる、と思っていたので、それすらなく微温的に結んだだけだったことも大いに不満。